百姓の詩

秋のキャベツ 有機農業第3世代以降のテーマ 21世紀は命の世界

10月14キャベツ
今日の写真 出荷の始まったキャベツ・・・・キャベツといえば 巻き物と言われる野菜 そして この巻き物は白菜のように 冬が本番 夏の野菜は果菜と言われるように 実の物が主役 これから 白菜含め 葉っぱ物が主役で出てくるのです・・・・

 有機農業第一世代は 無農薬で野菜を作れることを証明した 有機農業第2世代は それで飯が食えることを証明した 有機農業第3世代以降のテーマは何か? 今はここのところに入ったわけです 有機栽培の長らくの課題であった 栽培に関してどうしても 生産する量や手間の問題があったわけですが いくつかの組み合わせた新しい技術の導入もあって 品目によっては 慣行栽培とほぼ同じぐらいの規模まで拡大できるようになった 
我が農園は 基本 野菜セットでの販売なので 単品での野菜はやってないのだけども やれといわれればたぶん品目を絞れば ヘクタール単位でできると思う てことで すでに 慣行の世界にいたっては 屋内型の24時間照明当てて作る野菜みたいなのがライバルとなっているわけで 有機農業もその後を必死に食らい付いているという状況か・・・先の第3世代以降はすでに 畑以外の分野 加工や販売方法など(僕は飲食展開ですが) 今後は 企画力(そういうのって プロデュース能力とかいうの?)が勝負の舞台となってくると思う 適当なキャッチコピーでもってきれいな袋や包装に詰めた農産物を売る なんてなどこぞの都内にある県単位のふるさと村のような安易なやり方では将来は見えてこないだろう 
 それでもって 僕が思っていることは 他分野への進出だ 農 というものの持つ可能性は 今後 文化的な面 教育や芸術 そして 環境などなど 食糧供給 という役割以外の可能性を見出すこと 農産物というハードではなくて ソフトの分野での可能性が充分あるのではないかということだ あるいは 健康産業的なものかもしれない 美容やダイエットなど 女性が社会進出して消費の主役を担うようになってからは 定着した産業だと思うけども その流れが 体の外側で終わっている点でまだファッションの域を出ていない 真の健康や心の安定は 食やエネルギーの流れにあるのだということが理解できてくれば 当然 もう一歩食べるものにも気を使うという視点が出てくるものと思う それはすでに始まっているように思うけども まだまだ 農業という世界がうまくその流れに対応できていないのですな(所詮百姓だからね・・) てなことで 農 の分野は今後 作物栽培以外の分野で可能性はあるのだと思います・・・・そして 有機農業第4世代あたりになると 思いもよらない世界が見えるのかもしれない そのころ 僕はもう生きてないと思うけども 総論でいえば 農業の行く末は 素晴らしい可能性を秘めていると思います・・・

 20世紀は科学の世界 21世紀は命の世界・・・物理学の先端ではすでに 次元の話が出ていて 数年先には もしかして 本当に宇宙の謎が解明されて アインシュタインが夢見た ひとつの数式が 宇宙の創造主を表すことと同義になる世界がやってくるのかもしれない そのときに では 我々という生命とは何か? 宇宙の存在理由と人としての存在意義は何か? 地球はなぜ生まれ そこで何を成し遂げようとしているのか? そこにまで踏み込むことができるのかもしれない 人類誕生以来 その分野は宗教や精神的なものとして 隔離されてきたものが ようやく 日常の中でひとつになるのかもしれない・・・命や魂 といったものが 社会を構成している基盤となる世界 金融や政治や法律ではなくて 生命 や 生態系 というものが すべての機軸となる世界 その世界を見たい と思うのですよ その世界を見たくて 百姓 をやっているのですけどね・・・・
 グーグルやアップル という企業は いまやすでに IT企業という枠組みを超えて 社会変革のひとつの柱となっているように 農業 という世界 農 という世界から何か新しいものが生まれないのか それは むしろ モノではなくて 命や魂 生態系 という人にとっての価値観を揺り動かすもの その根本を変えていく力を生み出せるのではないか と思いますし 農から生み出さねばならないと思います その役割があるのではないかと思います 環境を変えるのは エネルギーではたぶんないでしょう 食べ物 から見えてくる連綿と続く生態系との関わり 地球との関わりを見ることのできるのは 農 と言う分野からではないでしょうか・・・・・

 と・・・秋の足元冷え込み始めた夜に 百姓が世迷言を並べているわけですが いかに 妄想並べても トラクターは直りませんわな・・・(急に現実 頭痛い・・・)

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