昔の話~農業に至った経緯

熊本が・・・・九州にいた時代の話 祈りを込めて

4月16畑の傾斜
熊本が大変なことになっている・・・・もしかして お身内や関係者の方で被害に遭われた方がおられましたらば 心からお悔やみ申し上げます・・・・熊本 阿蘇と言えば バイオダイナミックの総本山と言われる組織もあるし 実践している有機農家も多くいる 大丈夫だといいのだけどもね・・・
今からさかのぼること 20年以上前 まだ 農業をする前の話しだけども 僕は 熊本の隣 大分の九重に住んでいたことがある なので よくバイクで 阿蘇のあたりもうろうろした もちろん 黒川温泉にも行ったし バイトで働いていた造園屋さんで 由布院の露天風呂も作った・・・・
 
 住んでみてわかったことは 九州の自然は本州と違ってかなり過酷だということだ 梅雨の時期の雨は モンスーンみたいで雨粒がでかい 夏は信じられないような台風が直撃する 古民家には夏 むかでが大量に出る そして意外に冬が寒く場合によっては積雪もある・・・・そんなこともあって その後 新規就農となったときには かつての九州は考えなかった 当時の僕は 頭でっかちで 出版されたばかりの パーマカルチャーの本を読みできもしない 自給自足的な楽園を夢見るあほな若者だった・・・・実際に住んだ村は 過疎中の過疎の村で 古民家の裏には 畑も2反あって ビニールハウスの骨組みも残っていて 納屋にはいろんな農業の機械もそのまま残っていた まあ すぐにでも農業を始めようと思えば始められたわけですが そこは ど素人 何をどうしたらいいのかもわからないわけですね・・・なので バイトで造園屋さんで働いていたのですが そこで 一緒に働く 70代 80代の地元のおじいちゃんおばあちゃんたちの 体の動きや 農業の経験や知識の凄さ 豊富さに完全にやられてしまった・・・当時 僕はヒップホップ的なファッションで身を包み すぐにでも 田舎暮らしの実践をしようと思っていたわけだけども そんなことは夢物語だということを悟り 半年で泣く泣く撤退することになったのですね・・・・(田舎暮らしとは 理念ではなく 技術である) 僕が一番最初に学んだことです そして これが その後 山ほど経験した失敗の最初の一歩となりました そして とにもかくにも技術を得ようとして 農業研修に行く事になったわけです・・・・ちゃんちゃん・・・

 農業者にとっては 大地が割れてしまえばどうしようもない 大地に根ざしている分 すぐに転居してまた新しく仕事を始める というわけにはいかない だからこそ 土地に対する愛着や執着というものは 他の仕事とは意味合いが違う 地震と台風 こればかりは 百姓は 自分の無力さを痛感するだけです・・・

 今日の写真 僕が借りている畑は数枚 このように傾斜地がある 最近はマルチをこうして張るときもこれぐらいの傾斜ですら面倒だと思うようになってきた また 新しく平らな畑も周囲にごろごろあるしまた借りればいいか・・・20年以上前 何もできなかったど素人だった僕が畑の選別すら自由に考えられるようにまでなったとは・・・いろんな意味で 過去 未来 そして 大変な思いをしているかもしれない今 祈りを込めたいと思います・・・合掌  

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