コラム・百姓から見た世のつれづれ

春のトンネル栽培・・・2017DA編 有機農業はチャンス一回 バランス悪くね?

12月3トンネル張る
今日の写真 さて いよいよ本格的なトンネル栽培が始まった この寒い時期に畑に野菜の種を播いても当然発芽すらしません なので この写真にあるように ビニール資材を使って保温しながら野菜を育てていきます はい 春の野菜作り というものは このトンネル栽培 と言い換えてもいいかもしれません そして 冬の1月 2月は当然畑にはなんのさえぎるものはありません 風がビュービュー吹きます このビニール資材を飛ばされないようにしないといけません 飛ばされたらば 野菜は全滅です てことで いろんな方法でこのトンネル栽培というやり方を極めなくてはいけません 僕が研修生時代に習ったやり方はもう通用しません 今年は 通常のペグとまいかせんとを使った方法よりも この ピアノ線と呼ぶ ダンポールにて張っていきます これが最新バージョン2017DA(ダンポール編)です・・・

 専属スタッフYさんがやってきて早一ヶ月・・・これから 一年 2年 そして 3年が勝負です・・・農業とは何ですか? と問われれば 僕が答えるならば (技術とスピードです) と答えます そして 有機農業とは何ですか?
と問われれば (一回のみです) と答えます はい チャンスは一回だけということです 日々 デイトレーダーのごとく 株式市場が開けば 秒単位で移ろっていく乱高下のように瞬時の判断が求められる そして 後悔するまもなく次の展開を読まねばならない 有機農業もある意味 同じです 僕は基本Yさんがやった失敗の作業をやり直しはしません そんな時間もないし 一発で決める ということに慣れなくてはなりません 3分前に言っていたことと 逆の指示を出したりします それは 3分で状況は一瞬で変わるからです 慣行栽培はそこまで時間には追われる事はないでしょう チャンスは一回のみ・・・・それが 20年やってきて僕の出した有機農業の答えです

 本当に不思議だな と思うのは 人に与えたい 人に少しでも何らかの形で貢献したい・・・と願って生活をしている良き心を持っている人の多くは まずもって 自分を先に満たしたほうがいい と思える人が多い そして もう充分だろう 何の心配も不満もないだろう と客観的に思えるような 社会的なものを十全に持っている人の多くは 決して他者や世界に対して 分かち合おうとしない 自らの分け前を増やそうとすれ 人に与えようとすることは滅多にない 前者の割合はわりと多く 後者は当然少ない 前者の持っているものは少なく 後者の持っているものは膨大 このバランスが整合を取れさえすれば もっと 社会の中にある不均衡は是正されるはずだ この根っこにあるものはなんでしょう? 社会のバランスと人の心のバランス どこに どんな機軸を置くかで すべて変わってくる どれだけ 法律や政府や憲法やらが たいそうなことを述べたとしても 現実の市民社会において そこで働いている法則はまた違うものだ すでに もう 僕らは充分に持っている ただ バランスが取れていないだけなのだと思う 持つべき人が持ち 分かち合うべき人が分かち合う それだけで ほとんどの問題が解決すると思う・・・・というのは 幼稚 なんでしょうかね・・・

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