コラム・百姓から見た世のつれづれ

茎ブロッコリーこの時期? 家族という血の代償 2017年始まりました・・・

1月2茎ブロッコリー
今日の写真 明けましておめでとうございます!どうぞ 今年もよろしくお願い申し上げます! 茎ブロッコリーが取れてきました うーむ 例年だとこの時期はもうほとんど枯れてしまうのですが 出来てきました・・・うーむ こんなに遅い時期に出荷したのははじめてかも・・・・季節感がよくわかりません ブロッコリー類は昨年秋 出来が悪くてほとんど出荷できませんでしたが こうして 時期を過ぎて出来てきます このあたりが自然の読めないところで その回復力というか 人智を超えたものを感じざるを得ません・・

 1月2 明日が初出荷ということで 畑にて野菜の収穫をしていると 親からの電話が入る 前回実家に帰ったのはいつのころだったか・・・憶えていない 例によって いろんな小言を賜る 僕は長男 20歳を越えて 実家を出てから 何一つ親孝行をしたことはない 実の姉の結婚式にも出席しなかった・・・当然 その報いを現在こうして受けているわけです 肉体的拷問にはいくらか耐える自信はあるけども こうした精神的拷問に耐えるのはなかなかのもの・・・・きりきりと迫るその痛みから 逃れる資格はない と思っているから ノーガードでひたすらなすすべもなく受け続ける あの戦後の時代 小学校もまともに出ていない両親が 子を生み体一つで育てるということを実践 その背中を見て育った僕 今 百姓をやれているのは間違いなくその資質を受け継いでいるからだと思っている 持つべきものは感謝だけであって 恨みなど 罰当たりもはなはだしい・・・
 しかして 50を過ぎて いくらかの社会経験もある僕のすべてを済し崩していく様は まるで 畑にいる虫けら以下のごとく感じる そして つくづく不思議なものよと思う 今 僕は他人である お客様に支えられてそのお野菜の代金で飯を食べている 遠い遠い他人様より 暖かいご好意で支えてもらっているのだ それは 僕にとって 最大の味方 そして 本来身内である 家族 なるものが こうも自分の根幹を揺さぶり 野菜の収穫の手を止めて 切り刻まれるように追い込まれていく・・・・これは 敵 ではないのか? まごうことなき・・・なんてなことを考えるにつけ 家族 とはなんともよくわからないものだなあ と思う 血のつながりとは何でしょうか?もし 僕と同じような感じで捉えている人がいるとしたらば それはどんな宿命というか 修行なんでしょう? 永遠に逃れられない業が 家族 とするならば 当然 死 が袂を別ったとしても なんら影響せず 果てしなく続くことでしょう・・・そして 僕は 家族を作ることは金輪際ないわけです・・・

 さて 2017年が始まりました・・・今年の船出はカフェの閉店からスタートしたことからも なかなかの厳しさを増しております ただまあ そんなこともあるさってことで 今年も週に2回の出荷を滞りなく執り行う事 明日が最初の一回になります こうして また 一年が始まります 繰り返すこのサイクル 永遠に続く畑仕事 この物語の終着点はどこにあるんでしょう? いやいや まだ何も始まってないのさ これからこれから・・・・

1 thought on “茎ブロッコリーこの時期? 家族という血の代償 2017年始まりました・・・

  1. おはようございます
    いつもYouTubeを楽しく拝見しております。
    野菜の薀蓄、ぼやき、あヽ腰が痛い、ほいしょほいしよ等中々面白くて良いですね。
    このブログで結婚されない理由が分かりました。お一人で仕事をされるのは大変な事だと思います。
    百姓’sカフェが早く再開される事と農園のスタッフが増える事を祈っております。
    頑張ってください。

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