
今日の写真 先週末 農家仲間の新年会が執り行われる 有機農家の新年会であることから 事はじめとして 皆 それぞれの杯(さかずき)に己の精魂込めた畑の土を載せて うやうやしく 頭上に掲げた後に 一気に3口にて すべて食する・・・・その後 ふんどし一枚にて川に飛び込み濡らした麦わらにて お互いの背中をたたきあう・・・・(すいません嘘です・・これ女性はどうしたらいい? でも前半はそうしたこと形だけでもやってみてもいいんでないかい?そう思うのは俺だけか?)
こうしてほぼ多人数が参加できるのは 主に冬だからだ 農繁期に入ればなかなか全員が集まれる機会は少ない みんなそれぞれ 畑を持ち 新人からベテランまで己の成す事をやっているわけです 毎度こうして集まったときに思うのですよ 僕はまあ 自分自身の30歳を過ぎてからの課題として有機農業をやっているわけだけども 一瞬たりとも 金のためにやったことはないし 楽な仕事だと思ったことはない それでもこうして仲間がいて皆 目を輝かせてやっている若者などを見るにつけ 俺もまだまだ頑張らねばなといつも励まされる 僕は最年長・・・まったくもっていやな話だ 僕よりもはるかに年下の人のほうが 結婚もして家庭を持ち子供を育てながら 尚且つ 人格としても落ち着いている 励ましを受けると同時に 自分の人間としての不完全さを突きつけられているようで これまた頭が痛くなります・・・
有機農家が集まって何を話しているのか? それはみないろんなグループがあってそれぞれノリがあるだろうから 真面目に取り組んでいるところもあるだろうし 単なる 飲み会もあるだろう 僕は組織やグループなる 人数が5人を越えてくると もう無理でしてね・・・今の僕が唯一所属しているグループでもあることから 何らの縛りもルールもなくありがたい そんな中での 今回印象に残ったこと・・・・とあるベテラン有機農家さんがぼそりと一言・・・・時期的に(確定申告前ってことね) 経費である山のようなレシートを前にして (これで自給とはなんだろう?)ということです はい・・・そうなんですね 僕のような有機農家 というのは よく勘違いされるのですけども
自給自足 をしているわけではありません もちろん それを目指しているグループや個人はいることでしょう ただ・・・多くの有機農家は 自給的な暮らしをしているわけではありません もちろん 多くは米を作り 野菜を作り味噌を作り 油やいろんなものを自前で作り上げているのはそのとおり でも それだとしても 自給 ということには至らない それは やっている僕ら有機農家はよく知っているのです それが ほぼ不可能だということを・・・世間的には おそらく 自給 ということを一番実践して技術的にも行え 一番近いところに位置しているのは有機農家であることは間違いありません でもそれでも 自給 ということは成り立たない それが 真実なのですね・・・
いわゆる エコ系イベントや ロハス系雑誌などに掲載されている 極めて 自給自足的な楽園のような暮らしぶり というのは 幻想 です どこにも存在しません(少なくとも日本では現在) そして プロである僕らが不可能と言っているのに 素人の消費者がそれをできるわけがないのです どうぞ それを理解してください では そうだとして では何ができるのだろうか? という視点から捉えないと 何も始まらない・・・のですね
都市に住む人が 一種の楽園として田舎を捉えて ディズニーランドのような世界を夢見るのは勝手ですが そうしたものを頭に描いて田舎に来て 現実を知り 肩を落としてまた都市に戻っていく それは その人のダメージだけでなく 田舎にもそれ相応のものが残るのですよ 言いますよね? 残された人の気持ちを考えなさいって・・・そう 都市生活者は住まいを変えることでリセット効きますが 田舎に何十年と住んでいる人にはできません そうしたものも考慮して 田舎に来て欲しい・・・なんてね・・・・(俺の近くには来るなよ いのしし集めて畑にはなってやんぞ)