新規就農

美しいカリフローレ 一人前になるには幻想から抜け出る事 聖者ミラレパの修行

10月15カリフローレ
今日の写真 カリフローレが初出荷 この野菜は 美しい 茎ブロッコリーと違って 生でかじられるのが素敵だ
なので サラダには最適 ただ 虫に食われやすい・・・・今年は2本作ったが 1本目は7割が壊滅 来年はちょっとやり方を変えねば 美しい野菜ほど 食われやすい というのは なんだか示唆に富んでいるな と思う・・

 専属スタッフYさんが もうすぐ一年になる 週6日 農園で専属で働いて一年経って 野菜無農薬で作れるようになるのか? なるわけありません・・・そんなに この業界は甘くありません よく 新規就農者を昨今 見かけますが 畑を見るまでもなく 少し 話しただけで 今 どのくらいの場所にいるのかすぐわかります ポイントは何か? それは 幻想からどれだけ抜け出せているのか? です 有機農業 オーガニック 田舎暮らし 自給自足にエコ そうした 言葉に踊らされている限り この業界では生き残れません 有機農業とは 農業とは 単なる土方仕事なのです 単なる肉体労働なのです そして 当然 田舎では建設業界よりも地位は低い・・・そうした 根っこにある 現実を受け入れた上で しっかりとした農業の技術を身につけられるかどうか それが生き残りの鍵です・・・一人前になるのはそう簡単ではありません そして 何が恐ろしいのかといえば 一人前になったところで それが 食えるのかどうかはまた別だということです 新規就農して10年経って 辞めて行く人がいます ちゃんと野菜が作れたとしても 売れなければやっていくことはできません 畑をヘクタール単位で回せる事と 販売は全く別のことです 僕は8ha無農薬で回してますが 20年経って 初めての販売をこれから展開していくのです 心臓ばくばくです 50を過ぎて きれいな会議室で初めての方に震える両手で名刺を渡すのです 有機農業 というものは どうやったら食べていけるのか? そんなモデルはこの国には存在しません そんなマーケットはありません 慣行農家がうらやましくて仕方がありません こんなにきれいな カリフローレを作ったところで 誰かが畑までやってきて (是非 うちに売ってください!)と言われたことは一度もないのです 自分で売り先を見つけるしかありません 最終的に 畑を回し 経営を安定させ その上で 農園としての何らかのプラスアルファがなければ 生き残れない・・・なんとハードルが高いのでしょうか? ああ・・・あのとき 外資系のフルコミッションの会社に誘われたときに その人の右手を握っていたらなあ と思うこともありますよ正直(一回あったのよ農業始める前30ぐらいの時に・・) しかして もう この道を逝くしかありません(まさに逝くのですよ!覚悟はいいか!あ!)

 聖者ミラレパ たしか 昔 オウム事件のときに 初めて聞いたと思う その聖者の名前を聞いたときに 懐かしい感じがした そして 調べると チベット密教の坊さんだということだった そして いつか チベットに行きたいと思っていて 行けた時はうれしかった そして その地に立ったときに ああ故郷だ と思った・・・僕は 帰りたくなかったのですな ずっと そこにいたかった でも 日本に帰ってきた・・・ミラレパ 彼の修行はこうだ ある師に付いて言われた事 2年の間 この場所に一人で建物を立てなさい・・・2年かけて一人で建てると 今度は それを2年かけて壊しなさい 材料を元に戻しなさい 2年かけて壊して元に戻すと 今度は また2年かけて同じものを建てなさい・・・そして 建てるとまた壊しなさい これが4回繰り返されたそうな・・・・そして 聞かれたことは ひとつ (何がわかりましたか?)・・・・この修行の後も 一切 なんらの経典や教えのようなものもなく 他の弟子からは一人 退けられ 差別を受け続け 最終的に 自らの命を絶つ という決意をせざるを得ないところにまで 追い込まれた彼は そこで 初めて (カルマが終わりました あなたにすべてを授けます)と言われて 聖者の道を歩くようになったそうな・・・・修行というものは 本来 そうしたものなのでしょう すべてを捨て去らねばなりません すべてを賭けなくてはなりません 時には命すら・・・そこから 学べることは 生きるということは 本来 壮絶なものだということです 凄まじいものなのです・・・本来は

 3日前はTシャツ一枚で汗にまみれていた 昨日からは寒くてフリースを着込んでいる もう 体調は最悪だ 風邪気味でもある 今日は 午前中で仕事を終えて 泥のように眠りたいと思ったけど なかなか眠れない
体は休みたがっている 常に・・・そう 肉体は常に裏切り続けるのさ 明日も雨みたいだ 冷たい雨が降るね 

 

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