コラム・百姓から見た世のつれづれ

2月といえば・・・

e022ef86.昨日とはうってかわった空模様 朝から雨が降り続く おそらく日中の温度は10度にいってないようだから 昨日との温度差は10度あまり 今日はトンネルなどは全て閉め切りハウスも完全防備に戻る 今日の予定していた じゃがいもの植付けはこれで中止 じゃがいもは病気 ウイルスなどに弱く 雨などの湿気が多いときは作業は控えた方が無難

今日の写真 雨に打たせるべく2本目の人参ベッド 写真では見難いと思うけど発芽がきっちりそろった よかった 一安心 今日は畑は切り上げ帰って確定申告の書類をまとめる

2月で思い出すのはそう 大学受験 僕は高校を出て2年 つまり2浪だった まあそのころからすでにはみ出しているわけだけど 高校時代の悪友たちはすでに就職したり 専門学校行ったり進路を決めて自分の道を歩いていた その中で僕は成人式にも出ず とにかくこの田舎から出ることだけを考えていてその方法が大学に行くことしか思いつかなかったわけだけど 高校時代の成績は後ろから一桁 担任も呆れ顔 2年必死に勉強してもうこれが最後のチャンス その受験の年の2月はたぶん 本当に頭がそのことばかりで他は何も憶えていない
 これでだめだったら 僕の人生はどうなるんだろう? 奈落の底に落ちるような鬱屈した思いを抱えていた 

そのときの僕に会えたら こう言うつもり (心配しなくてもいいよ どの道君はこれからどんどん道を踏み外すから 大学だけがすべてじゃないよ)

百姓になって 若い頃の思い描いていた大人の生き方とは全くかけ離れたものになったけど
ある意味 もうそんなに怖いものが年々なくなっていく自分に気づく 世の中のほとんどのことが遠く感じるし興味がだんだんなくなる 土と畑と野菜を作ること そして仲間のこと
それぐらい・・・畑はたぶん小さい世界だけどある意味完結された世界だからそこに捕らわれた百姓らは 時が止まってるような感じになるのかな

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