就職期間

根っこのある暮らし と 戦争映画

b90f0ffd.最近 よく泣く 10代の乙女のようにわんわん泣くわけではないけど ふと昔を思い出したり ニュースなどで悲惨な事件の報道を垣間見て その親族の方の気持を思ったり そうしたなにげない きっかけで はらはらとしずくがこぼれそうになる 灰色のべったりした絵の具が胸の中に塗り込められているよう 感情のふたがゆるくなっているのがわかる で たぶんそれは 今 自分の内側に確固としたものがないからだと思う 畑から離れて 約3ヶ月 ようやく勤めにも慣れてきて 新たな仕事もようやく段取りが見えてきた そちらはなんとか順調だ
 ただ やはり 内側からぐっとくる充実感みたいなものは 比べようもない 心が飢えている

土を触り 畑を耕し 野菜を作るという行為 それこそが自分にとって まさにお金には変えられないもの 今の給料は百姓に比べ それは比較にならないほど 割りは良い 会社の人たちは 週休2日でも もっと休みが欲しそうだ 休日は特に入らない と最初言ったら
上司はびっくりしていた 世間は休むものなんですね 
 根っこのある暮らしをしたいと思う たとえどれだけ割りのいい仕事であっても 自分にとって気持が健やかにならないことをやって なんの意味がある?
江戸時代の百姓は 年貢や身分差別やつらいことがあったろうけど どうなんだろうか?
根っこ張って生きていることに 内側では満たされていたこともあったのではないだろうか?

 師走で忙しいけど 映画を見た 『父親たちの星条旗』 『硫黄島からの手紙』 かの御大 クリント・イーストウッド監督の2部作だ 内容はともかくとして 硫黄島~の方は 全編日本語 日本の役者がすべて ちゃんとした日本語を台詞として話し 従来のハリウッド映画にあるような 変な日本ではない 現場ではおそらく 日本人の感覚みたいなものを とても尊重して 作品作りをしたのが よく伝わってくる 
 立場を変えて 今 日本の映画監督が アメリカの南北戦争や 太平洋戦争におけるかつての中国における侵略行為 をその国の役者を使って 映画を撮り その国民の納得がある程度いく作品を果たして できるだろうか? と考えたら 難しいことがすぐわかる
アメリカという国は 実に不思議だと思う 遺伝子組み替えのことからもわかるように 地球環境のことなど歯牙にもかけないくせに エンターテーメントには命を賭けて一本筋を通す その本質は かたぎか? それとも?
 もう 一本はDVD 『ミュンヘン』 さすがスピルバーグ 映画の出来としてはこちらの方が断然におもしろい ただ 今の日本人がこれを見て たぶんとまどうんじゃないかな?
主人公は イスラエルの国家機関の事務職 それが命令によってテロリストとなり 一人一人抹殺していく 何が?とか なぜ? とかはほとんど描かれていない それともあえて描かなかったのか アラブとの血で血を洗う殺し合いの中で すでに正義とかなんとかは はるか彼方に追いやられ 主人公は暗殺の恐怖から ベッドで眠れなくなる 
 遠い遠い歴史の中で 民族と血に縛られて生きることは 幸せなのか どうか? そして硫黄島で散っていった 先輩達を こうしてそのかつての敵国だった アメリカという国の娯楽産業からでしか その真実の一旦を垣間見るチャンスがない 今の日本
 みんな 映画館行って泣くのもいいけど あの島の洞窟に骨拾いにいくってのはどうだい? (民間人は立ち入り禁止だそうけど・・・)

 今日の写真 今年の初めごろかつての畑に 雪が積もったときのもの たくさんの赤い血を見たので 真っ白な雪で せめて・・・・

2 thoughts on “根っこのある暮らし と 戦争映画

  1. こんにちは ずーっと前に一度だけ、お手伝いに参加させていただきました。
    Nさんにつれられて、あれは、1年半前くらいだったか・・・
    田んぼから見た大山の美しさと
    小屋で飲んだアップルミントティーの味が今でも忘れられないです

    友だちの家族が最近、千葉の南房総に古民家を買いました。
    来年から田んぼもやるそうです
    私がよく行く教会の牧師さんは 龍ヶ崎で有機無農薬の農業を
    しているらしいです。

    そんな話を聞くたび ユミキノさんのことを思い出します。
    また機会があったらお会いしてお話したいです

  2. そうですか Nさんは 夏さんのことですかね? おお アップルミントティー 僕もよく畑で飲みました 古民家の購入ですか うらやましいですね 今 団塊の世代が退職の時期を迎えて 田舎の物件を買い捲っていますね 現金は強いですね 次の移転場所の畑にも どうぞお越しくださいませ 

れっさー へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA