有機農業

なすのアングルを立てる理由と 演出・プレゼンテーション

8d7a5709.今日も暑い 暑いとご飯が喉を通らない なので 勢い そばやうどん そうめんなど麺類中心の流動食が中心となる そうなるとやはり体力が落ちていく ご飯を食べねば体がもたないのですね
なので 無理やりにでも 米を食べる ポイントは辛いものや しょうが わさびなどをたくさん摂取して体に気合を入れること まだまだ夏の暑さがこれからが本番 今倒れるわけにはいかないのです

今日の写真 これはなすのアングルです こうしてばってんになっているアングルをなすの畝間に立てて そこにビニールを張り たくさんぶら下がるなすをそのビニールにもたれさせて 木の倒伏を防ぐ古いやり方 効果のほどはまあそこそこというレベルだけど じゃあなぜわざわざ苦労してまで こんな大げさにやるのか?と問われれば その答えは 『自分が野菜作りのプロとしての誇りを自覚させるため』 というのが真相である 辛酸を舐め続ける我が百姓農園ですが 技術的な問題よりも いかに精神的に参らないのか ということが最重要課題でして 日々 自分を叱咤せねばやっていけないのが現状だ その意味で こうして大きなアングル資材を立てて 自分で どうだ! 参ったか!と 己自身を鼓舞する必要がある 常に敵は我にあり・・・(完全に暑さでやられちゃっているよなー この文章)

 今日のねた (広告宣伝)と(演出・プレゼンテーション)の違い 某大手飲料品メーカーのペットボトルのCM なにやら京都の奥ゆかしい雰囲気のたたずまいで まさに人の手で作り上げたかのようなイメージのCM 実際の製品であるペットボトルのお茶は ほぼ完全機械化された滅菌工場の中で 従業員がいくつものクリーンルームを潜り抜けて 宇宙服のような格好でその作業にあたっているはずだ つまり 現実とは一見かけ離れた 単なるイメージ戦略である そうした商品の製造過程をありのままに見せるのではなくて イメージを作っていく というのが 今の広告宣伝の中心なのだと思う で そうした意味では ほとんどのものが 現実とはかけ離れた広告ばかりで 今の消費者は うんざりしているのが現状なのだと思う 
 
 僕は野菜を自分で作っていて 自分で売っているけど 現実とかけ離れたイメージを作ろうとは思わない 僕が求めているのは 『演出・プレゼンテーション』 である 嘘でも誇張でもなく どのようにこの商品が作られていき その動機や考え方の基軸 そしてなにより作り手の僕のその時々の正直な思い をありのままに伝えていくこと 表明していくこと それがベースとなる そして 野菜をただ並べて売るだけではなくて 野菜というものの持つ意味や 生態系との関係性や
時にはイベントなどで ネクタイをしたりして そうした話をしたり 自分からの仕掛け それを演出していくことが 重要だと思っている そして 最終的な判断を すべて消費者に委ねること
このやり方は安全なのか 信頼できるのか そうしたことを生産者が決めるのではなくて 製造工程をありのままにすることによって 消費者の判断を仰ぎたいと思う 

これからの百姓は どこにでも出かけていき 時には笑いを取り 必要ならば歌を歌い 踊り ねたを披露する(目指すは芸人か?) 嘘っぱちのイメージではなくて 演出 をする必要がある ・・・・だけど 現実は毎日畑 畑 畑 畑 の日々が待ち受ける いつの日にか 少しでもそんなことに近づきたいと思う この暑い日中に思うわけですです はい   

1 thought on “なすのアングルを立てる理由と 演出・プレゼンテーション

  1. あつい!!その熱意で野菜に魂がこもって、おいしい野菜ができるでしょう!!
    宅配楽しみにしてます☆

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