いわゆる C型肝炎の厚生省や製薬会社が長年に渡り 実名のリストを隠し持っていた事件 この世に悪事はたくさんあるが 最終的には 個人だと思う この件を知っていた関係者は 数人？ 数十人？ １００人はいないのかもしれない で その中で 自分の組織の中での立場を顧みず告発する人がいるかどうか？最終的には 個人にかかるのだと思う 法人格だろうが 強固なグループだろうが 最後は その人の今まで生きてきた背景も含めて 個人が問われていることになる その意味で厚生省や製薬会社には そうした人がいなかったというのは この国の不幸だ 役職や将来の出世なんて関係ない 人の命を犠牲にして成り立つしくみなんて 何の意味がある？
今日の写真 僕が以前の農園のときからお世話になっている nonona（ののな）さんというお店の店主 Iさんとスタッフの方です もう何年もお付き合いをしていただき 本当にお世話になっている方です 中学を卒業して すぐに料理の世界に飛び込み いわゆる師弟関係の厳しい世界でたたき上げた本物の料理人です 畑にも何度も足を運ばれ 僕のわけのわからない話を真摯に聞いてくれる 数少ない理解者でもあります 以前の農園を閉める時に 真っ先にお知らせしました すると このIさん なんと！お店を閉めると言うではありませんか？！その頃 お子さんも生まれたばかりのIさん まさか奥さん お子さんを路頭に迷わせるわけにはいきません 僕の信頼できる研修先の先輩有機農家さんを紹介して なんとか対応していただきました Iさんのそのお気持に 戸惑いながらも 僕は男泣きに泣きました 高田延彦いうところの 漢（おとこ）なんですIさん
Iさんが待っていてくれることもあり 少しでも早く 農園再開に向けてがんばりました 有機農業の未来とか 環境問題とか もちろん最終的に少しでも解決に繋がればいいなと思いながら 農業をやっている部分はたしかにあります でも それよりもIさんのように 直接僕のお野菜を待っていてくれる人のために やっているほうが断然に大きいのです 個人の繋がり 野菜を箱に詰める時 その人をイメージしたりします だからこそ どれだけ虫に食われても 農薬をかけようという発想は少なくとも僕の中からは出てきません 個人と個人の信頼関係 どこまで話がいってもこれが軸になっていれば いろんな問題に対処できると強く思います
最後に宣伝です このののなさん 僕の日記にリンクしてもいますが 神奈川県平塚駅南口から徒歩２～３分の場所にあります 少なくとも神奈川県民は条例として 月に何回か通ってください そして 観光などで 湘南方面へいかれる方は このお店に行かずして何を観光というのか？と自らに問いかけながら 一度足をお運びください 和の料理店は星の数ほどあれど 格 というものを感じさせる店は少ない 間違いなく本物の料理が堪能できます どうぞよろしくお願い申しあげます