百姓の詩

丸ズッキーニ 戦略と思い

25f5078f.JPG今日の写真 丸ズッキーニ たくさんズッキーニできてきて それに2本目も重なってきたので また爆発しそうな気配 いやはや 野菜たくさんでてんこもりだ

 (戦略と思い) 今まで生きてきて 何かをやろうとしている人 あるいはやっている人を見てきて(あるいは自分のことに置き換えてみても) その人の動機が大きく分けて (戦略と思い)どちらか二つにあるように思う 最初に計算をしっかりと立てて 数字を出し 予測を立てる それから時間経過とともに 進捗状況を見ていく これが戦略とすれば
一方の 思い でもって前に進む人は とにかくどういうわけか 自分でもよくわからない衝動が内部にあって それを外に出すことで 周りを巻き込んでいく 予測や周囲の状況よりも 自分の中に基軸があって それをしっかりと保持しながら前に進んでいく えてして いきあたりばったりで 第3者には 客観的な説明はできずに 勢いだけで突っ走る 
僕の一方的な 見方で有名人で 前者にあてはまるのが 秋本康 後者は 安藤忠雄や矢沢栄吉 

何か物事を成し遂げようとするときに この二つの要素が大事になると思うけど 自分はどのタイプなのか? の見極めが重要になると思う 戦略の武器は 知性や論理 弱点は 持久力と物事の偶然性に伴って現れるチャンスを得られるかどうか・・・反対に 思いの武器は なんといっても爆発的なエネルギー 弱点は 客観性と組織に対する態度や動き方になる
 
 でもって 農業 で成功するにはどちらのタイプなのか?だ 昔は圧倒的に後者のタイプだったろう ありていにいえば 世間からうまくやれない変人タイプで どちらかといえば 知性よりも 感情で物事を判断していく ところが 最近の若い世代の農家で成功しているタイプを見ると 前者が多いように思う 農業を戦略的に捉えることのできる世代の台頭というわけで今までなかった動きだ  なので 後者のタイプで今までずっと 農業を繋いできた世代の弱点は 新たなJAに代わる 農業の組織を作ることができなかったこと 流通や小売りといった 細かい数字を戦略として操る業界とうまく 付き合うことができなかったことだろう そして それは必然的に 畑や田んぼ という生産という場にいること その場に自分の活路を見出すべく 居続けることになった 最近でさえ 多少なりとも農家同士の交流が見かけられるようになったけど 以前は それぞれが孤立した状況で その地域で戦っていた そして知らず知らずに その生産という場に固定した農業者は世間の動きと ずれ始めていく 最初は少しのずれでも レールの岐路ポイントのごとく 数センチが 気づけば何キロの差になり 世の中との距離感がうまくつかめない事態になっていることに あるとき 気づくわけだ そう まさに 何を隠そうそれは自分のことです 

 僕自身は あきらかに後者のタイプで 何の戦略的思考もなく 生きてきて 当然 農業のやり方もそうなっているわけです なので 今までやってこれたのは 本当に 運がよかった ということに尽きると思います 本当に困った時に 助けてくれたたくさんの方々や そして お客様が 今の自分をここまで運んでくれたのだと思います 今日の暑さで 汗をぬぐっていたその瞬間に ふと そんな思いが強烈によぎりまして こんな形でですが 改めて感謝申し上げたいと思います 合掌   

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