コラム・百姓から見た世のつれづれ

焼畑 0・16 ヒーリング

7593883b.世間的にはお正月も一息入れたにもかかわらずずっと休まず働いている私ですが それが何か?(反抗期か)そしてこの先もずっと休みはないのですが それが何か? 

さて 今日の写真 はい これはいわゆる焼畑と呼ばれるものです 秋・冬で作付ける予定だった3反ほどの畑を草だらけにしていたので ドン・コルリオーネ高柳さんより 勅命が下った 『焼け!』 の一言 ということで この時期の乾燥しきった畑はよく燃える あっという間に 3反がまる焼け この炭を鋤きこんで 堆肥を投入 さらに春先には バイオダイナミック農法の調剤を散布する予定だ 

今日の週間漫画 ビックコミックスピリッツのおいしんぼという漫画に 有機農業のことが書いてあった 漫画にしてはよく調べて実情をかなり詳細に突っ込んでいる 知り合いの有機農家さんもちらほら実名で出ていて 少し誇らしい気分だ ただこの漫画に書いてある通り 有機農産物というのは いまだ全体の 0・16パーセントに過ぎない 数字だけから見れば とるに足らない量だし この程度の数字のことで認証問題やら 農業全体のことを話してもまあ むなしい ということが一般の方にもおわかりかと思う たかだかそれだけの量に過ぎないから これからいくらでも売れるし 販路拡大は容易に思うのかもしれないが 零細個人有機農家の立場からすれば 実情は誠に厳しい まさにほんのわずかの小さなパイを奪い合う状況が生まれつつある なんとか生き残りを図りたいが・・・・

今日のねた 『ヒーリングブーム』だそうだ 癒し ブームでもあるそうだ ふーむ 20代前半のころ まだそんな名前もなかったころに いわゆるそうしたセミナーなりをたくさんうけた 大学に入学したころ僕はいわゆる対人恐怖症だった いつもサングラスをかけていて 人の目を見ることができなかった そして髪が長く肩にかかるほどで(今でいうビジュアル系?)いつも黒い服ばかり着ていた そして あらゆる方法をたくさん試した 呼吸法やら トランスパーソナル心理学 ゲシュタルト療法 そしていわゆる気功のようなもの(これは免状も持っている)そして そんなヒーリングやら深層心理を深く抉るものの中で出会ったネイティブ・アメリカンの世界 そしてダライ・ラマにも会いに行ったり 今でいうところの自分探しをずっとしていた そしてあるときはた!と思ったこと それは 人の心はどこまででも掘り下げようとすればどこまででも掘り下げられるけど それは生きていくこととは直接関係がないということ だ 心の闇は果てしなく深く その世界の広大さは現実とは比べようもない おそらく魂ですら その人独自の個性というものがあって その先があるようだ そして 僕は自分を必要以上に掘り下げるのをやめて 農業の世界に飛び込んで 今度は畑を耕すことにした 今思うことは 少なくとも 今の日本で よほどの事件やら悲劇的な状況に巻き込まれない限り ヒーリングなるものは 必要がない 今もし多くの人がそうしたものを求めているのならば それは ただただ 楽になりたい 努力せず幸せになりたい という自己実現なるものがすり変っているに過ぎない それは 今の日本というとても豊な先進国の時代だからこそのものだ 人は たくさんの苦難と悲しみと葛藤をそのまま抱えて生きていくものだ 簡単な解決なんて訪れない ・・・・なんていうようなところに 今は至った もちろん人それぞれ 好きなようにやったらいいと思うけど・・(しかし 金があれば今の俺は解決するんじゃないのか?と問われれば はっきりと イエス!!!と答えたい)

1 thought on “焼畑 0・16 ヒーリング

  1. あけましておめでとうございます。ゆみきのさん。今年もブログ、楽しみにしています。

    ぼちぼちですが、販促活動を展開しています。無理には進めませんが、一生懸命作っている人です、と話をしています。

    少ないパイですが、絶対に生き残ってください。

    今年もどうぞ、宜しくお願い申し上げます。
    (ところで、小川君からハネムーンの年賀状、届きましたか?結婚したみたいです。
    よかったですよね)

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