自然や生態系

外れる天気 形あるものではなくて形のないものの方を選べ

d4cb9b9c.天気予報が当たらない 僕ら百姓にとって天気というのは 証券会社における相場のようなもので 商売に直接関係するものだ 朝起きてパソコンを立ち上げ 昨日の時点での天気からどう変化したのか? 雨が早まるのか 持つのか 降るとすれば何時から降るのか を頭に入れて 畑へ行き 仕事の予定を組んでいく でもって 今日は雨は降らないということだったのに いきなり朝からちょびちょびくる いきなりふてくされる 予定はびっちりなので やりが降ろうが植えるものは植えるしかない

でもって 今日の写真 かぼちゃ ズッキーニを植えた畑です 2反一枚の畑がもういっぱいだ 明日からはまた別の畑で夏野菜の本番 なす トマトなどの植付けが待つ 今日一日で マルチを10本張る すべて手作業でこのスピードはなかなかのものだと自分では思うが 誰も誉めてくれる人はいない

村上春樹の最近の小説の一節 人生の選択で迷ったときは 『形あるものではなくて 形のないものの方を選べ』 今日トラクターをかけているときに 頭に浮かぶ ああ その通りだなと 突然腑に落ちる 何かを始めるときには 気持から入って行くけど プランを練ったり うまくいき始めると 形を大きくしたり計画にこだわったりして 途中から道を外してしまうことが多い 農業という仕事はもちろん 僕の場合野菜を作って販売することだけど 根っこにはもっと 純粋で単純なものが初めからあって そここそが醍醐味だったりする でも 今の僕のように まだまだ発展途上な段階だと 一刻も早くなんとか形にしようと思って 数字を追いかけ始める そして罠にはまる 何度もそうした過程を経て 形を手放し また形を追いかけというパターンをやりながら 僕自身と 僕の農園は成長していくのだろう  

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