コラム・百姓から見た世のつれづれ

大根の白い花 人生80年 

ba035c32.今日の写真 昨日片付けた大根の花 きれいですね そう 大根の花は白い ここまでほっておくと何か きれいなハーブでも栽培したかのように見えるから不思議 で残念だけど 全部大根をこの花共々 引っこ抜いて畑に鋤きこむ 

人の寿命はいまや 80年 定年を迎えてから まだ20年もある 20年という期間は僕が思うに とても長く感じる もう一度ならず 体さえ健康であれば 何度か やりたいことにチャレンジするには 十分な時間だと思う そう考えれば そんなに焦ることはないように思える でも 最近の働き盛りの 若者から中年世代 20代~50代ぐらいまでを見てると 一刻も早く稼いで 一刻も早くリタイアしたい 意味のない労働に人生を捧げるのは できるだけ短く 早く投資家や資本家のような身分になりたいと願っているように見える 特に バブル崩壊以後 真面目に労働するということの 美徳が完全にこの国から失われてしまったように見える でも そんなに稼いで 早くリタイアしたとして 80歳まで趣味や旅行などで 人生は持つのか? はなはだ疑問だ 
 
 そこで 出番となるのが 人にためになにかやるとか 社会貢献的な生き方 というところに行き着くわけだけど さあ そうなるとおそらくほとんどの人は何をどうしていいのかわからないのじゃないだろうか? 利益追求 経費削減 立身出世 から全く反対方向へと違うベクトルを振ることになる そうしたときに 今の僕らは 何をモデルにしていいいのか 誰を あるいはどんな組織を 参考にしたらいいのか どんな勉強をしたらいいのか
といったことが まるで よちよち歩きの赤ちゃんみたいに 何もない世界に突き当たる
 今の 僕らの社会には ほとんどそうした 大人が次のステップを踏む受け皿が何もない

農園を維持し 発展させていく という行為は 実はとても時間がかかる 40年農業をやったとして 米作りならば わずか 40回の経験しかない 農業をやっていて 感じることはとにかく 時間が足りないこと 人生において1年たつというのは大きいことだけど 農業での1年なんて 全然たいしたことはない 正直 自分の頭の中にある農業で全部やりたいことを考えるに 200年ぐらいは欲しい感じだ 80歳で死んでいたら何もかもが足らない その意味で自然と関わる仕事は残酷だ 自然は過酷で なんとかその中で生きていこうとするだけでも大変なのに 理想とする世界を作るには 僕らの人生は短すぎる もしかしたら 人間は 今のように自然をいじくったり デザインしたりするには短命で資格すら最初から持っていないのかもしれないな 

2 thoughts on “大根の白い花 人生80年 

  1. どうもおひさしぶりです。お元気ですか?
    しばらく弓木野さんにもこのブログにも畑にもお野菜にもごぶさたしておりますが、また落ち着いたら畑の会にも行きたいです。そのときはよろしくおねがいいたします。

  2. どうもご無沙汰しています がんばって毎日畑に追われております しばらく畑の会とかやってないですけど 時間あったらまた遊びに来てください ではでは

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