なんだろう　この永遠に続くかのような　どんより感　百姓仕事には　暑くもなくいいのだけど　天気がすかっと晴れないと　気分も優れず　なんだか　ここのところ　農作業ののりが悪い　今日も小雨が降ったりやんだりなので　草を刈ったり　明日の出荷準備をして　時を過ごす　育苗ハウスの中で　屋根に当たる雨音を聞いていると　内省的な気分になる
　今日の写真　６月いっぱいで掘りあげたじゃがいも　古民家の納屋に収納しているのだけど　これから　来年にわたって貯蔵していく過程で　こうして　傷みがでる　ほっておくと　どんどん広がるので　恐い　例年　全体の何割かは　腐って　捨てることになる　じゃがいも君は　こうして　生きて呼吸をしているからこそ　傷みが出る　もちろん　商品としてみたら　損害以外の何者でもないけど　これもまた　農産物の宿命である

今日のテーマ　（色）　１０代のころは　緑　が好きで　スポーツのユニフォームはみんな緑色だった　２０代のころは　黒　が好きで　網網パンクや　へびめた系の皮じゃんみたいなのをよく着て　サングラスだった　３０代になり　紺やモスグリーンなど　渋い色が好きになり　今は　青　が好きだ　ネイティブ・アメリカンのサンダンスの儀式では　赤いスカートを履いて　踊るのだけど　裾に　４つの色の刺繍を施す　赤　白　黄色　黒　人種の色の違いでもあり　４つの精霊を司る色でもある　スウェット・ロッジの中で　４回　５０００度に焼いた真っ赤な石が　目の前に入ってくるのだけど　３回目の時に　石が真っ暗闇の中　緑色に発光するらしい　実は僕はまだ　一度も見たことはない　多くの女性陣がそれを目撃していて　いつも　うらやましく思った　

　畑で野菜作っていると　その天然の持つ　デザインと色あいに　面食らうことがある　３Ｄのように　目に飛び込んでくるものもあれば　ひっそりと　よく見ないと　その色あいの深さに気付かないこともある　色は　人の心に間接的に影響を与え　世界に力を与えている　元気がない時は　黄色を身につけ　赤いパンツを履く　きちんとしたいときには　紫が一番だ　色をうまく意識して使えるようになると　服だけでなくて　人生の彩りもまた　深みが増す