バイオダイナミック農法

堆肥の作り方 外国でのオーガニック事情 

29af692c.さて 今日は今年最後の祭日でもって 人に会う日 午前中には 隣町にて同じ有機農家を営むEさんのところへ 見学に行く 何ヶ月かごとにあったりしてはいたのだけど 実際の畑を見るのは 初めて 宅配セットもやるし 単品で小松菜もたくさん作っている この方の特長は 鶏も平飼いでやっていて その鶏糞を独自のやり方で 堆肥にして それを畑に入れて 循環させている その堆肥の作り方や Eさんの土作りの考え方を 詳細に聞きたかった 堆肥は 独自のブレンドでもって 約2ヶ月かけて スコップで切り替えして完成させる 直接 なんらかの菌資材などは 投入しないが 完成までの放線菌まで 実に注意深く切り替えして 水分の調整なども細かい 完熟ではなくて 中熟ぐらいで 畑に入れている その中で やはり 炭をかなり投入している 炭を入れてからは 堆肥の出来も良く 虫の被害も減ったそうだ 

 Eさんと話していて 感じるのは 土中の微生物をどのようにして 安定させて増やしていくのか ということ 微生物はコントロールできない 微生物のいない畑にどれだけ 有機物を投入しても 意味はない ずっと 有機農業に取り組んできたけど 野菜の味は この土中の微生物にかかっている といっても過言ではない 豊な 微生物相をいかに 作り上げるのか この一点に絞られる

午後からは 初対面のお二人(今日の写真) こちらはバイオダイナミック農法の話 実は このご夫婦 旦那さんが外国の方で 最近成田に引っ越してこられて 検索で僕がひっかかり 訪ねてこられた なんと この旦那さんかなり変わった経歴の持ち主 カナダで バイオダイナミック農法を取り入れて 農産物を作り 独自のルートで販売 加工も含め かなり手広くやっておられて カナダの大学でも 有機で学生に教えていたらしい 建築などにも 造詣深く 今の肩書きは ジャーナリストということのようで まあ 僕と同じ 枠にはまらない 変人 でしょう(失礼) 奥さんの方は 学校の先生で 英語を通訳していただき 恐縮至極・・・ 旦那さんと話していて 感じるのは アメリカや欧米では 有機(オーガニック)という言葉が フィロソフィ(哲学)に裏打ちされている点だ 一般消費者に 農産物の浸透と共に その農産物が生み出される過程の 考え方も かなり理解されているように感じる それに比べ 日本では まだ 生産現場では変わり者扱いをされて 尚且つ 消費者は ファッションとしての 薄っぺらい捉え方でしかないのが大半だ だから 送料無料で ぴかぴかの有機野菜が好きなときに 手に入るという状況を求める 農家を支える という 視点はいまだにない (日本はあと 20~30年かかる) と話すと(遅い もっと早くせねば世は変わらない)と旦那さんは言う そうなんでしょうね 一人で すべてをこなしていくのは なかなか つらいね・・・・ 暗くなり 家に帰ってきて メールを開けると 今日一日で 2件の宅配セット中止の連絡をいただく これが 現実だ まだ 僕は サバイバルの段階にいる 世がどう ではなく まずは 僕自身が この田舎で 生き残ること すべてはそこから始まる 戦いはまだまだ 続く 

2 thoughts on “堆肥の作り方 外国でのオーガニック事情 

  1. 先日はお邪魔いたしました。
    「変人」の妻です

    確かに日本では、ヨーロッパ諸国に比べて、有機農業への理解がかなり遅れていますね。

    主人も「日本にはピカピカの野菜や果物が多すぎる。あれだけ見た目のきれいなものを作るのに、どれだけ化学物質が使われているか考えると、恐ろしい」と言っています。

    農業従事者も、消費者も、もっと賢くならねば!

    また近いうちにお会いしましょう。

  2. 先日は失礼しました 僕もパーマカルチャーなどで ドイツやデンマーク の先端事情を聞くたびに 愕然とすることが多かったです 生産者と消費者は同じ船に乗っているということがわかれば 僕ら百姓を大事にすると思うのですが・・・では また 今年もお願いいたします

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