夕方が短くなる　ついこの前までは　夜7時３０分まで仕事できたけど　もう6時３０分が限界　しかも　この時期になると　やぶ蚊が出てきて汗まみれの身体にたかる　こうなったら仕事どころではなくなる　奇声を発しながらの帰宅となる　9月も半ばになる　今日は　根菜の日　大根ももう終盤　そして　9月の根菜といえば　玉ねぎ　今年のこの時期がやってきた　午後から　大根と玉ねぎの種まき　播種機をずっとかがんで押していく　４０メートルのベッド　何十本とやったら　腰が痛くなった　もう　秋の作付けも後半戦　時間に追われる

　葉物など　きれいに発芽がそろった様子は本当に美しい　発芽　というのは野菜を作って販売している　僕にとっては至極当たり前といえばそうだけど　しゃがんでその小さな生まれたばかりの　命をよくよく見れば　はっとするほど　何かを訴えかける力がある　
美　は自然の中に当然のようにある　周囲を見渡せば　自然はどこにでもあるし　父なる空と　母なる大地は常にある　僕らが気づけは　当然のように　いつもただでその崇高なる美を見せてくれる　たぶん　本当の意味で　すでに僕らは救われているんだろう　

　僕の大好きな映画　リュック・ベンソン監督「グラン・ブルー」　伊達男ジャン・レノが最後　死を覚悟したときに（頼む　海へ沈めてくれ　海はあまりに美しすぎる　頼む・・・）　主人公はそれを聞いて　そっと　海へ彼を放つ　ゆらゆらと揺れながら落ちていく彼の大きな身体は　クラゲのようで　きれいだった　

ま　畑はそれほど　ドラマチックではないけど　それでも朝靄かかった朝一番の太陽を待つきりりとした空気や　夕暮れで畑の隅から赤く染まっていく　夕焼けを見上げる時には　なかなかどうして　海にも負けてない　僕も最後の時は　かっこつけて（畑へ　畑へ埋めてくれ・・・）と頼もうかな・・・（トラクターでばらばらに粉砕？）　今日の写真　この時期　貴重な葉物　てごろ菜