百姓の詩

農業という 自由と制約 

821b9b35.jpg5月第1週「旬の有機野菜セット」~春の葉物満載編

春大根 キャベツ 葉玉ねぎ レタス 小カブ ラディッシュ ルッコラ 春菊 山東菜

さて 昨日もブログ書いたけど アップできなかった 毎晩 必死に書いているのに どういうことなんだ!と言いたいけど パソコンの世界はわからないので 別にいいです・・

 5月に入り 野菜も満載と言いたいところだけど 葉物は満載だけど 白菜などの主力がまだ 葉付き人参を出荷予定していたけど 試しに抜いてみたらまだ小さい うーん しばし待ちだ てことで 今週初出荷の ルッコラが今日の写真 

5月第1週に 茄子の第1弾をがつんと定植して 少しほっとする まだトマトが残っているけど 夏野菜の植え付けの山場を越えたか 今日はやーこんをこれまたがつんと50株 計 150株以上を植えて終了 今年は自前の苗作りもそこそこうまくいったので 来年以降楽しみが増えた てことで 畑に毎日のように 苗を植えまくったわけだけど 受難だったのは かぼちゃン第一弾 200株あまりが ほぼ壊滅 原因は 数日前の風 たしか都内で 22メートル計測だったけど ここ成田はなんといっても 飛行場あるくらいで 風が吹いたら 遮蔽物は何もない地域なので 植えた苗がすべて吹っ飛んだ トンネルかけねばと思ったけど 50メートルのトンネルは 一人で強風の中張れない あきらめたら 翌日 畑は惨憺たる状況だった・・・ ま このように 失敗もあるけど ピークが過ぎて 多少 中だるみ 疲れもピークでもって ちょっと休みたいなと思うこのごろでした

 農業を自営でやっているということは 普通に会社にお勤めしているような暮らしとはずいぶん違うというのはわかっていただけると思う そして 通常のビジネスの中で 起業して自分で会社をやっているような人ともこれまた違う 日常の僕は 1週間という単位で 仕事を細かく自分で決めて 季節の移ろいにあわせて畑作業をしていく もちろん ほとんど人と会うこともなく ご飯の時間も自分次第 どこに行くのか 何をするのか 24時間 ほぼ何の制約もない これを 自由と呼べば自由と呼べるけど 普通のお勤めの人とは想像できないぐらい 畑に縛られて 野菜に縛られていて 休み という概念もない 
この状態を 楽しめる人しか たぶん農業はできない 一生完全オフという日は自分には来ない でも 40代の普通の男が持っているであろう 社会的制約は 僕はほぼ持ってない
靴は 長靴とプライベートの登山靴の2足だけ 皮靴も昔山ほど持っていたブランドネクタイもすべて捨てた 僕のプライベートの荷物なんて 本当に少ない 資金のすべてを 農業資材に注ぎ込んできたからだ クレジットカードも一枚もなく 生命保険も入ってない 老後のことなんて考えてたら 新規就農なんてできるわけがない(老後なんて知ったことか勝負は常に今だぜ) 農業という 自由と制約 10年以上かけて ようやく手に入れたこの環境でもって これからも生きていくつもりだ 

 昼過ぎの 陽気の良い時間帯に 古民家の縁側で長靴脱ぎ散らかして ぼーっとお茶をすすれる時間が どれだけあるのか それが僕のたとえようもない 幸福だ・・・合掌

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