コラム・百姓から見た世のつれづれ

茄子の苗第2弾 寒い5月 世界平和と環境問題 

5月2茄子第2弾
今日は5月2 ニュースでもやっていたけども 寒い・・・寒い寒い5月だ 今朝も起きたら雨・・こんなときは 冬用の長ズボンで畑に行く でもって 昼前には雨も上がり どんどん気温も上昇 あわてて育苗ハウスを開けて換気をする そのころには もう暑くて仕方ないので 家から持ってきた 半ズボンに履き替えて 上はTシャツ一枚・・・
 うーむ ・・・洗濯の量が倍になる・・・ しかして こんな時期まで この寒さ てことで今日の写真 茄子の第2弾の苗 なかなか大きくならない すでに第一弾は畑に植えたけれども トンネルの中で ちじこまっているようだ
前にも書いたけど この近辺の春大根の慣行栽培 大規模なのだけど 8割方とうが立っている風景は ここ成田にきて 初めて見た 何反も見渡す限り 大根の白い花が咲き乱れる様は それはそれは 春の気候らしく美しく見えるけれども 農業者の立場からすれば 売り物にならない花の咲いた大根は 悲しすぎる・・・・どうやって片付けるんだろう?

 環境系~ と呼ばれる都市に住む 消費者の層 以前ならば ロハスだとか 自給を目指す とか アーバンパーマカルチャーなどなど・・・都市に住んでいて 何かしら消費としての流行りを追いかけるのは なんだかちょっと違うと感じた そうした意識のある 消費者が飛びついたものが ECO(エコ)であり 環境系 と呼ばれるものだったと思う 僕も 以前の神奈川時代の農園の時には わりと 外の世界に積極的に出ることが多かったので そうした層がいて イベントなどで遭遇することが多かった 
 (世界平和)を唱えるのは ださい なぜならば それは 政治に直結していて その問題には 軍事や複雑な世界情勢とが関わってくることから 面倒で 自分の身の丈の生活からは話が遠すぎる・・・・ゆえに 世界が平和になればいいと思うけれども だからといって 特に自分が何かをするわけではない・・・
 (環境問題に関心がある) これはかっこいい 自分の人生は 会社だけではないし 世界との繋がりを持っていたいし 自分を高めることにも興味がある 環境問題と言うものは 真剣に取り組めば 本来自分が加害者の立場だと自覚せざるを得ない場所であるにも関わらず 何やら 新しいライフスタイルのように 自分を健康と美しいあり方に導いてくれるように感じられる ロハスやオーガニック・・・来るべき 新たな時代の幕開けとなるべく 自分も乗り遅れないようにしよう・・・ これが 僕の感じる 環境問題に関心のある 都市に住む消費者の感覚のように思う 楽に関心が持てて 特に 肉体性を伴う困難さを感じない そこが飛びつきやすかった要素だと思う

 そして 3・11が起きた それは うすっぺらい上澄みの世界を消し飛ばして 命 に関わる 深い世界を強烈に僕らに見せつけた 環境問題 や エコ といったものは 犠牲 と同義なのだと思う 自分が楽である ということは どこかの誰かが あるいは地球の反対側の世界の人々が 苦労をしていて その格差や環境によって 恩恵を受けている ということに他ならない その 生態系のシステム 地球が普段 日々行っているシステムの 激烈さと 人間から見た時の 非情さ・・・環境問題やエコに取り組む ということは 現代においての キリスト教や 仏教の布教や修行と同じく 今の世のシステムに反抗して 自分を確立するということと同じ そこには 多大なる 困難と殉教の要素がなければ 成り立たない ・・・と 僕は思っている
 オーガニックの現場である 有機農業というものを やっているわけだけど とてもじゃないけども そんな大きなことには取り組めない 細々と自分の思うところをやっていくしかない それでも なかなか成就できる世界だとは思えない・・・現場は常に そうした戦いなのですね・・・・

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