カフェオープンへ向けて

百姓ズカフェロゴ 久々の土下座に思うこと

5月2ロゴ
 はてさて・・久々の更新 このところいろいろなことが起きていて なかなか大変な日々を送っておりまして・・・
まずは 今日の写真 今月中に内装の工事が始まるにあたり WEBなどを新しく作るにあたり まずは ロゴの作成なわけだけども お願いしていた堀尾君からは(結局のところ ご自分で書いたものをスキャンで取り込むという方法はどうでしょう?)とのご提案 うん!それ良い! ということで 夜 太い筆と墨に半紙を買ってきて ひたすら書きこんでみる (へへへなかなか味が出ていると思いませんか?) これ やってみると奥が深くて バランスなどをいろいろ考えながらやっているとあっと言う間に数時間が経ってしまった これ 実はもっと書いたのだけどもあくまでも一部 このカフェと書いてある下のものを最終提案として 今日 堀尾君に直接店舗でお渡ししてロゴの完成をお願いすることにした・・・・こうして 一歩一歩 着実に準備は進む なんといっても 百姓 を前面に押し出しているわけだから インパクトはあると思う 力強いロゴに負けない 立派な店を作ろうと思います・・・

 さて 問題は・・・・といえば 畑の方なんですね まあ 当初予定していた研修生二人がいなくなり この一番の農繁期を一人で迎えるという最悪な状況 もう どうしようもありません 日々 一日が終えるたびに 仕事が残っていき 今の段階では すでに どれを切り捨てるのか という状況になってきた すべての農作業をやっていてはとても手が回らない そして 予定していた 野菜の品目も多少落とさざるを得ない うーむ・・・泣く・・・ま 身から出た錆 すべての責任は自らにあるわけです
 そして 一昨日はとある出来事がありました 10年ぶりぐらいか 白昼 畑にて 土下座をいたしました よくあることなんですが 地主さんがやってきて どうやら 僕に問題があったようで 詳細は書けませんが 単なるお詫びでは済まない状況でして 仕方なくということでした・・・・有機農業の世界に飛び込んで 15年あまり 農園移転に放射能 あらゆる誹謗中傷に差別 オウムと言われたことは数知れず・・・たぶん 田舎にまつわるありとあらゆるものを経験してきました そして 1昨日には またひとつ 大きなトラウマを抱えることになりました・・・

 国や政府が何をどう農業の活性化などと言うわけですが 実際の田舎において 農業をやろうとする人に対して 歓迎するような雰囲気は微塵もありません すでに 群馬県ぐらいの農地 この国の全体の農地の1割が耕作放棄地となっている状況ですが だからといって 今の田舎では 僕のようにがんがん個人で農業を展開し始めると 必ずや 問題を抱えます 農産物を作る そして販売する ということだけに集中できるほど 日本の田舎は甘くありません 僕のように ヘクタール単位で農地を借りて 販路も含めある程度数字が出ている新規就農者ですら 常に 何かしらの 足を引っ張る要素を抱えて 農園運営に当らねばなりません・・・そして それは時に 新規就農者自身の いろんなものを蝕んでいきます・・・
 ひたすらにお詫びをして 思わず じべたにて 土下座をしながら 僕自身はすでに 悲しい とか苦しい とか 涙が出る と言う感覚はありませんでした この10年あまり もう そうした感覚は麻痺しはじめています
 ただたんに 畑をやっていければいい ただ単に 農業ができればいい それだけをひたすら望んでいるだけなのですが それが難しいのですね・・・・誰も憎みたくはない 何も悪くない 国が・・・世間が・・・時代が・・・それは 何も関係ありません しかして 確実に僕は何かを失っているのも事実です それをどうバランスさせていくのか それは簡単ではありません 僕は成人君子ではありません でも誰も何も傷つけたくありません
 ひとつは感情のたがを締めてしまうことです 何も感じなければ何も問題は起きません そのように心を閉ざして畑をやる それもひとつの方法でしょう 残念ですが 今はまだそうしてやっていくしかないようなんですね・・・ 日本の田舎は いまだ 嘉永16年 なんです それは農業の世界においては厳然とした事実なのです
(あくまでも僕個人がそう感じているというだけのことですが) 確実に今思うのは いつか 年を取り体が動かなくなり 後輩なのかスタッフなのかわかりませんが 畑を任せるようになった暁 人生の最後を迎えるのは この成田の土地では嫌だ ということです いつか苦難の戦場を離れるときが来る事を願って 今は前線に向う日々を続けるだけです・・・・

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