コラム・百姓から見た世のつれづれ

トマト初出荷と ひでの発表に思うこと

14352e5d.今日の写真 とまとの初出荷 ようやくの出荷となる まだ少ないけどお客さんには均等にお分けする このところ雨がそれほど降っていないので 玉も割れることなくなんとか大丈夫そう でも 明日からまた強く降るみたいなので そうすると 一気にばかっと割れて出荷できなくなるので 明日の出荷はできるだけ全部出したい 露地のとまとは雨が降ったら どんなベテラン百姓でもお手上げ 打つ手はほとんどない 

7月に入った 農園閉鎖まで3ヶ月を切る 感傷に浸るひまもないぐらいやること一杯で どうしようか と悩むぐらい 今だトラクター小屋の解体にかかる時間はなく 非常にまずい事態 7月中に解体できなかったら 今後のスケジュールの変更も検討せねばいけなくなるかも・・・
 すべて畑をかたつけて地主さんに返して ほっとするのはいつになるかな・・・

サッカーの中田ひでが引退を表明した お疲れ様 と同時に別のことを少し・・・
日本のサッカーを引っ張ってきた選手が記者会見とかではなくて 自分のホームページのメールでそれを発表したのは とても時代を象徴しているように見える マスコミなどの第3者の介入を嫌ったと思うのだけど たぶん直接伝えたかったんだと思う 
 普段 農 という分野の世界にいて思うことは 本当の情報が消費者の方に伝わっていないここと 最近でいえば BSEの問題や 鳥インフルエンザのこと そしてアメリカ産の牛肉の問題などなど 一般の消費者はいったい 本当の情報を知らされることもなく その判断材料もなく問題の蚊帳の外に置かれていて どう判断するのだろうか? その責任の一端がマスコミと呼ばれる方々にあると思う なぜ 本当のことを伝えないのか? なぜ本当の現場で起きていること その現場に携わっている人の 日々の作業を伝えないのか? 
 
 研修時代 その農業法人には雑誌などの取材めいたものが 何度か来ていた で 一週間ぐらい共に汗かいて 農作業でもするのかと思いきや 昼前に来て 一緒にご飯食べておしまい おしゃれな赤いスポーツカーでお帰りになられた ほぼ毎日一年住み込みで働いても 技術の習得には 程遠い農業という世界において たった一度の昼飯だけ食べて 汗かくことなく 何を体験したというのか? それでしったふうなこと書かれたらたまらない というのが正直な気持ち
 もちろんそんな例は少ないと思うけど 新聞紙上に載っている少なくとも 農 にまつわる世界の記事は とても本質をついているなあ と思える解説なり 論旨は少ない もちろん僕もまだまだ新米のぺーぺー 何がわかっているわけでもないけど 明らかに違うよなー と思えることが多い 最終的に消費者の人に真実が伝わる割合が少なくなるのは なんとも悲しい気がする
 そんな思いも多少あって できるだけ 正直にこのぶろぐなり書いているけど いかんせん こちとら 非常に性格破綻一歩手前のだめ百姓 中田ひでのごとく イタリア語で流暢に農業の問題について かっこよく語りたい と思えど できるわけもないのです Baby-(これだけ)

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