バイオダイナミック農法

玉ねぎ植え続く 畜産その別世界~プリオンとメタボ

8e93d67a.さて 今日は恒例土曜日 新規就農希望K君がやってくる てことで しこたま玉ねぎを一緒に植える(今日の写真) だけど 植え初めて だんだん雨が強くなり 合羽をしこたま着込んでひたすら植えまくるが しまいには 土砂降り 畑が潅水する中 黙々とこなしていたが とうとう 雷まで鳴り出し ひっちゃかめっちゃか そうかと思えば 急に雨が上がり 暖かくなり 合羽を脱ぐはめに・・・ 11月半ばの天気じゃないな これ 明日は 援農の人と一緒に また 玉ねぎを植える 僕はもう完全に飽きてしまった・・・午後は ナスの片付け さすがに実はもう ついていないのだけど まだ ナスの木は生きている なので 引っこ抜くのが けっこう大変 腰を痛めないように やるけど 20代前半の K君は それこそ がんがん抜いていく うう 親子ほどの年齢差を実感する でも ハートだけなら 負けてないぜ(うう 腰痛い・・)

先週の北海道での集まり 畜産試験場が会場だったので ちゃんとした研究している職員の方の 講義も聞くことができて ためになった その中のお話でいくつか・・・まずは 例によって 北海道の畜産は 牛 豚 鶏 とあるわけだけど 農家の数は激減状態 いわゆる 個人の農家は 壊滅的だけど 飼育数は減ってない 法人化をして より大規模化が進んでいるわけだ そして 僕がびっくりしたのは 例の狂牛病の話 牛の脳みそが スポンジ状になり死にいたるわけだけど その原因になっているのが プリオンという肝細胞というところまでは わかった で それをいろんな研究者が研究していて もちろん この北海道随一(てことは日本で一番)の研究施設で プリオンがなぜ発生するのか を日夜追求しているわけだけど 結論は (わからない) 噂でも 餌に肉骨粉を混ぜる という 共食いをさせていることが原因と言われているけど その因果関係は はっきりしない 僕が(個人的な推論でもいいですので 何かわかることはないのですか?)と聞いても(いえ わからないのです) とのこと その意味で AIDSなどの 難病と同じなのかもしれない 恐ろしい そして もうひとつ いわゆる 牛肉というもので 最高品質は いわゆる 霜降り(日本人の嗜好) それは 当然 放牧されて 自然の中で牧草だけを食べていては 霜降りには到底ならない いわゆる さし が入らない なので 配合飼料をこれでもか と与えて 栄養的には メタボの状態にして 肉に さし を入れるわけですな 元気に 外を歩いて 牧草を食べていては メタボにならず 肉もうまくはない 質問(そうした肉を食べていて 人は健康なのでしょうか?)(・・・まあ 日本人の味覚の問題がありますので・・・)と 職員の人は いいにくそうだった 

 畜産の世界は別世界で 通常 野菜農家というのは 堆肥の利用ぐらいしか普段は接点がない でも 昔は 農家は皆 牛や豚 羊ややぎなどを飼い 家族と近いところで 一緒に暮らした BD農法では 牛の角などを使うことからも 家畜の飼育は重要なのだけど 関東において 新規就農者が 牛や豚を飼う というのは 畑以上にハードルが高い ま 僕は少なくとも これ以上のリスクを背負うつもりはない なので 残念だけど 家畜は遠い世界の夢物語の世界だ 果てしなく広がる 牧草地の北海道を見ていて その幻想的な世界ゆえに 現実味を感じるのは 百姓としては これ難しや・・・

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