百姓の詩

畑の本番 最後は鳥葬か

9052acf0.今日の写真 夏のトマト 今はまだ凍てつく畑で想像もできないのだけど 畑というのは 夏が本番 朝から勢いよく大地は呼気を吐き出し 活発に微生物はうごめき 草はこれでもかと 生えて来て 生命の息吹をまざまざと僕ら 百姓に見せつける これから段々と暖かくなる春へ向けて ゆっくりと頭をもたげるように 土は眠りから起きてくる でもこの冬の滋養を吸った大地は 昨年とは違う 新たな循環の輪の一歩がまた始まろうとしていて その瞬間に立ち会えあるのは 毎日 畑に行く百姓だけの特権だ

 明日出荷をして すぐに家に帰り荷物を梱包 明後日の朝には新居へ運び出す 1月のこの時期しか そんなプライベートなことで時間を割いている暇はない 先日も書いたけど 僕は 田舎に暮らしているけど 家にはなんの理想も豊かさも求めていない はっきり言えばネットができて 寝れればなんでもいい このあたりには 落花生御殿や さつまいも御殿など 3世代が同時に住んでいる 豪邸が畑の中にでんとある 凄まじいことこのうえないけど 目に見える部分に金をかけるのが 田舎たるゆえんかもしれない そこんところいくと 僕なんかは永遠によそ者で旅人だ なので この地で畑をやっていても 畑が職場であって それ以外のことは ほとんど眼中にはない その意味では 都会で仕事に打ち込むお勤めの方と なんら変わりはない 将来 体にがたが来て一線を引く時期が来た時には 今よりも 都心に近い郊外のあたりに マンションでも買おうとするかもしれない 田舎と都会を行き来するのが 僕の人生だとして そのどちらにも自分の居場所がないとしたら 最後の瞬間は チベットに行きたいと願っている 行ったことある人はわかると思うけど あの 荒涼とした何もない 高地の場所 でもあそこには何かがある 最後に魂の帰っていく場所で・・・とは聞こえがいいけど 実際は 日本で慣れた体では住めないだろうな 鳥に目の玉くり貫かれてしまう鳥葬なら 墓いらないのは ありがたいけどね・・・

 

4 thoughts on “畑の本番 最後は鳥葬か

  1. ユミキノ様 こんにちは。私は神奈川県の伊勢原市に住んでいる、くろと申します。素晴らしいお仕事を有難うございます。
    実は私の友人の子供たちが、大根の葉の漬物が大好物なのですが、友人より「安心できる大根の葉を購入できるところはないかね~(一般消費者が大根の葉だけを購入したいと思っても、店舗でもネットでも難しいです)」と相談されまして、ユミキノ様のこちらのブログにたどり着きコメントさせていただきました。もし可能でしたら購入させていただくことはできませんでしょうか?もし可能な際はどうぞ宜しくお願い致します。

  2. 安心できる大根の葉、って、なんか変だ。安心したいなら、丸ごとでしょう。部分的に欲しがるのは、わがままだと思いますが……。
    それから、私も鳥葬にあこがれています。ですが、最近の鳥は死体を食べないらしい。人間が添加物だらけだからか、死体を食べなくても食料になるゴミがあふれているからか。インド好きのお坊さんが言っていました。また鳥葬は、すべてを食べてもらうように、肉も骨も砕くそうです。だから、死体を処理する人か、家族にお願いする必要があります。目をくりぬかれるのは、風葬だと思います。最近の死体は、防腐剤が入っているので、なかなか腐らないらしいです。
    勝手なことを書いて、ごめんなさい。

  3. >くろ 様
    誠に恐れ入りますが 対応できかねます・・・現在 宅配セットのみの販売とさせていただいております どうぞ 御了承くださいませ

    >ルッコラ 様
    ああ なるほど・・それは聞いたことがあります 自然に帰すというものも 人の手がかかるものですね・・・

  4. ユミキノ様、ご多忙のところお返事をいただき誠にありがとうございました。せっかくの最高のオーガニック大根、葉だけでは無理ですよね。失礼致しました。有難うございました。

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