百姓の詩

キャンセル いつか風向きは・・・

b7801b5b.jpgこのところ 連日お野菜のキャンセルが相次いでいる 畑仕事を終えて夕方遅く家に帰り メールを開けると お野菜お取引の中止の連絡ばかりで 疲れた身体に堪える・・・
 昨日は 日曜日 研修生Tさんと夕方 限界まで僕は働いた 今は誰にとっても つらい時期だろうから 僕にできることは 畑仕事を一生懸命するほかはない ふらふらになって家に帰ってきたら メールとFAXで立て続けに 取引中止の連絡が・・・この1週間あまりで 相当数の顧客を失った 明日の出荷はなんと 予定していた件数の 3分の1がなくなってしまった 成田に来て 4年かけて積み上げたものが こうして崩れていくときは早い 予期せぬスピードで ガタガタと音を立てて 崩壊していくみたいだ・・・

 いつ以来だろうか ビール500mlを買ってきて 流し込む 酔えないけども 風呂にも入らずに昨晩は寝た 今朝起きて鉛の身体を引きずって 心機一転! 半日かけて 部屋の掃除を断行する そう 流れを変えよう ってことで 床をきれいにして 雑巾でぴかぴかに磨いていく あらかた掃除を終えて 換気扇やらサッシを開け放ち お香を炊く (今日の写真 専門店で買ったけっこう良い値段した) すっきりしたところで さあ 頭の中を整理する 今起きている事態は もう自分ではどうしようもない 今はもう 嵐をやり過ごす洞穴にいるかのように じっと待つしかない もちろん 今年の売上げ目標とか設備投資とかは 一旦白紙に戻して とにかく 生き延びることだけを目標にする また 改めてのスタートとする どのみち 農業以外でも 今までの人生で何度もすべてを捨てて リセットしてきた まだ これぐらいではどうということはない と言い聞かせる・・・

 しかし 冷静に思う 生きているということはそれだけで 素晴らしいことだ と 苦労したり悲しんだり 喜んだり笑ったり・・・すべて 生きていることこそのものだ  夕方 畑に行き ただじっとたたずんでいると じわじわとそう思える 朝日が昇り こうして夕陽が暮れていく それがいかに貴重なことなのか 今日 一日生きられただけでもう 充分じゃないのか? そんなぐらいに思える 
農業は 素晴らしい 素晴らしい仕事だ 僕からするとこれ以上の仕事はない しばらくは 数字やその他は手放していこう そのうち 風向きは変わるかもしれない・・・

 

2 thoughts on “キャンセル いつか風向きは・・・

  1. 弓木野さん、がんばって!
    都会の私たちができることは、買い支えることです。不安に思って送られた野菜を口にできなくても、一心に作っていただいたご苦労と時間と気持ちに対する適正な対価(本当はもっと高くても!)だと思って、流通の続く限りは宅配を続けたいと思います。だって、東京で外食したら、ひとり2000~3000円はします。その値段が弓木野さんのお野菜セットと変わらず、しかも農業を続けていける少しでも糧になるのなら、私は応援したいです。きっと他の農家さんにも同じことができるのではと、思っています。できることは赤十字への募金だけでなく、まだまだあるような気がしてきました。弓木野さん、他の生産者さんも励ましてがんばって!若いから!

  2. >いつもお世話になります 励ましのお言葉誠にありがとうございます また メールまでいただきまして 合わせてお礼を申し上げます
     もう若くはありませんが(笑)頑張りたいと思います メールの件は ちょっと考えまして お返事しますので しばらくお待ちくださいませ では いろいろとお世話になります

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