百姓の詩

秋のカマキリ・・そのはかない命 他者からのニーズ

9月10かまきり

今日の写真 古民家の縁側にいた 男か女か 秋ということで 男ならばもうすぐおさらばの人生なのか・・・ この国は年間3万人あまりが自ら命を断つ 今日また 現役の大臣が・・・この国の一番偉いところにたどり着いた人間が自ら命を断つ・・・今日のラジオ 日本で一番自殺が多いのが秋田県 そして その大半が男の老人だ 原因は一人一人いろいろとあるのだろうけども 遺書などから 推測するに (誰からも必要とされない 仕事もない 期待もされない・・・)といった 生きることの意味を消失した状態になり 追い込まれていくようだ・・・

 僕が農業をやる動機・・・それは 求められているのかどうか・・です 昨年の震災以降 畑仕事を終えて 家に帰りパソコンを開けるたびに お客さんがやめていった 夏ごろがピークで なすすべもなく ただただ見ているしかなかった そして ある時に思った (僕の野菜が必要とされてないのならば 辞めよう) そして これ以上下がれば営農ができない数字を割った時に 農業を辞めようと決めました ま もしそうなれば 悔しさはあるのだろうけども
理由はどうであれ 求められていないのだから やってもしょうがない と 開き直っていました むしろ 農業をやめることは もともと僕は農家でもないし 30歳を過ぎてから この世界に飛び込んだわけで まあいいか・・ 第2・第3の人生もう一度 別の世界でやってみるか・・・ぐらいに思ってからは 冷静にその落ち込んでいく数字を眺めていました・・・ まあ 結果は 今でもおかげさまで こうして 農家としてやっていけているので 助かったわけです・・・僕自身は 自分のためだけに 畑をやっている と思ったことは一度もありません 自分が有機野菜を食べたいから やっているわけでもありません そこが 多くの環境系・食育系・または ロハス系から 有機農家となる人とは違います 僕の野菜を欲しいと思っている人にお届けしたい はっきり言って その一点 です・・・
 
 一人で畑をやっています 今日のような 暑い暑い 残暑というにはあまりにも暑い日に 一人でやっていると 動機が問われます その畑仕事の動機が仕事の中身を左右します 待っていてくれている人がいるから 頑張れる たぶん それは 人というものの基本ではないでしょうか? それが 仕事そのものではないでしょうか? 
まず すべては そこから始まって あとは どう自分で頑張れるかで 最初に必要なのは 自分ではなくて 他者のニーズなのだ ということなのだと思います・・・・

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