百姓の詩

とうもろこし植え付け始める 百姓が外に出て話すときの注意点その1(長靴はいってっちゃだめよ編)

4月4とうもろこし定植

今日の写真 とうもろこしの一番手を植え付ける これは密閉トンネルで保温してやる はてさて 4月に入り いよいよ待ったなしの時期が到来 今日は他に 茎ブロッコリーの4番手(ラスト)を植え付ける 明日また ブロッコリーにキャベツを植え付けて もう 春野菜はほとんど終わりかけとなる そして いよいよ 夏野菜が始まる 来週には 里芋の植え付けも入ってきて もう 完全に余裕がなくなる時期に突入した この勢いで 一年で一番忙しい ゴールデンウイークに 茄子・ピーマンなどをしこたま 植え付けて 5月末までに ほぼ 夏野菜を片付けるべく がんがん 毎日のように いろんな夏野菜を 畑に植えて行く ふ― もうちょっとすると 本当に余裕がなくなって 空中に腕を上げて虚空の畑に 茄子やピーマンを植える 悪夢のような夢を見始めるわけですな・・・

 5月に 簡単な講演のようなものに呼ばれた 講演といっても 時間にしたら 15分前後 高級レストランのようなところで 初めてお会いする方々に向かって お話をする たぶん 農業者というものは 誰でもがそうだけども 畑仕事のモードで外の世界に出て行くことは すなわち 失敗を意味する 僕がやっている仕事というのは マラソン選手と 日々移ろう為替相場の寝技師とがあいまったような仕事だ 勘と経験 そして 時には情報を集めて 日々移ろう畑に状態を読み込んで 種を播いたり 植え付けていかねばならない ずっと途切れずに走りながら・・・それ自体 なんら 第3者に向かって 客観的に報告することはないわけで なぜ そういう作付けにしたのか? なぜ この幅のマルチにしたのか? は 自分の中で成立さえしていればOK ということだ ・・・・・普段 そのように 自分の職場である 畑では 王様のように 振る舞っているわけだけども これが ひとたび 都市に出て 初めての場所 初めてお会いする人々の前となると そうは 問屋が卸さない すでに 自分の身なりも含めて 客観的に判断できているかすら 怪しいのに(足元が長靴とかじゃない時点で相当やばい) 農業のことなど 一目すら 聞いたことも見たことも 場合によっては 興味すらない人に どう 伝えるのか? これは 至難の業なのですね・・・(みなさん こんにちは!僕は百姓です!ジャワ原人ではありません!・・・そう見えましたか? ・・・この辺でだだすべり 観客は100メートルはどん引く)

 ま なので そうした場合 僕は 占い師として初見で見る方のように 話をしていきます そう その領域では 僕は 謙虚になり すっとすべてを受け入れて 聞く姿勢ができて 初めての人でも 心に橋をかけるように 繋がることが可能になります ・・・そう考えると 百姓という仕事は アーチスト と同義なのでしょう 天才だから説明などない! とか 言いきっちゃったら 相当 かっこいいけども 当然 それは 頭がおかしい人 というレッテルを貼られて 最終的に 野菜が売れない という非常事態に陥るのですね・・・(いつか 農業者ではなくて アーチストになれたらなあ・・・・無理か)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA