６月第１週　「旬の有機野菜セット」～バイオダイナミック農法・春の野菜編～

　じゃがいも（わせしろorアンデス）　大根　葉付き人参　みさきキャベツ　白菜　ズッキーニ　小カブ　みぶ菜　サニーレタス　ラデッシュ　

さて今日の写真　今週のお野菜セットです　６月に入り　いろんな野菜ができてきました　正直　今はなんでも出せます　品目は１５品目は軽くありそう　年間を通じて　最もお野菜ができる時期です　そして　こんなとき　このお野菜セット　というやり方の一番　難しいところ・・・お野菜の量　なのですね　これは　まあ　永遠の課題でして　このお野菜セットという販売方法でやっている　有機農家さんは　みなさん　気を使っているところです・・・
　今や　消費者の嗜好というものは　千差万別・・・・その中でも　オーガニックにこだわってらっしゃる方は　みなさん　それぞれ思い入れやこだわり感があるので　それを　一様に応えていくのは　至難の業・・・ある方は　お野菜が多い　と　いう方もいれば　少ない　と思ってらっしゃる方もいて　この時期　野菜は大量に余っているわけで　悩ましいところ　今週末から　最後の白菜のベッド　４０メートルベッドに　３列あるわけで　数にしたら　軽く３００以上はあります　この時期　葉物はキャベツをはじめ　水菜もあるし　ラデッシュ　ちんげんさい　などなどもあるので　白菜　１個は多すぎて入れられないので　半分に切っての出荷となります　そうすると　おそらく　適期は２～３週間持たないとなると　使っても　３分の１ということになります　あとは　廃棄・・・ま　足りないときはあるのですが　この時期は　野菜いっぱいあって　百姓としてはうれしいのですが　だからといって　お野菜セットの出荷が楽か　といえば　品目多すぎてそれはそれで頭が痛いのですね・・・・

　さて　この時期　さつまいもの作付けが本格化・・・周囲のさつまいも農家さんたちは　仕事に追われています　大きなトラクターや　機械に乗って　あっという間に草一本生えていない畑にマルチができて　さつまいもの苗がささっていきます　当然　いろんな農家さんとすれ違ってたりするわけですが　そこはそれ・・・サラリーマンの世界にもいろんな人がいると思いますが　農家さんも同じ・・・こちらが　頭を下げても　完全無視を決め込む農家さんもいます　ま　僕は余所から来た新規就農者　畑はいつも草だらけで　彼らから見れば　まったく意味不明の作付け形態なので　農家だとは思ってない人もいます　そう　農業の世界では　彼ら　地元の専業慣行農家というのは　勝ち組なのですね・・・・今までは・・・・今後　ＴＰＰもあり　農業の世界はますます厳しくなるでしょうが　この田舎の現場では　全くそうした危機感はありません　理由は　外の世界を見ていないからですね　
　時代は　凄いスピードで動いているわけですが　農業も同じ・・・・永遠に徳川幕府が続くと思っていた　藩の家老と同じです　・・・僕は　無視されることや　誹謗・中傷　なんでもありの農業の世界を生きて来たので　こうしたことはよくあることですが　すれ違いながら心の中で　（その態度で果たして生き残れますかな？お宅・・・）と
つぶやいて　溜飲を下げているわけですな・・・・・
　日本の農業がだめになったのは　何も政府や農水省のせいだけではなく　当事者である　田舎の農業者が第一次にだめだからに他なりません　ユニクロの柳井氏や　カルロス・ゴ―ン氏　楽天の三木谷氏のような人から見れば　政府に何か期待することなどあるでしょうか？　おそらくは　その状況ごと変えて行くべく行動するでしょう　農業は単にそれをしようとしてこなかっただけです　何を隠そう　日本の田舎をだめにした張本人は　自分の庭をだめにしたその家の持ち主だったということだ・・・・と　僕は　一人の農業者として　自戒を込めて思います

　今日は午後から　暑い中　来客が・・・バイオダイナミックの紅茶をインドから輸入されている　ＢＤでは有名どころの方でした　ま　例によりまして　畑をご案内　即興でお野菜も収穫して　お買い上げいただきました　バイオダイナミックはおろか　オーガニック　というもの自体　この国ではまだまだ　その足元を固めたとはとても言えない　今だ　オーガニックというものは全農産物の１％にも満たない状況の中で　ＢＤなど　何をかいわんやという世界　本当に寄りそって　やっていくしか方法はないのですね　外的には　これをやっていくメリットは何も見当たりません　でも　僕はやっていこうと思っています　農業という世界のおもしろく不思議なことは　魂のこめ具合が
その商品に反映される割合が大きいということが言えます　だからこそ　魂込めて　畑やらんといかんわけですな・・・・・・今日は　暑い中　お越しいただきましてありがとうございました　ＢＤ　頑張って参りましょう！