百姓の詩

カリフローレ 陽が短い 肉体労働の意味

11月6カリフローレ
今日の写真 今週 ちょっとだけ出荷した カリフローレ 茎型カリフラワーとでもいうのか・・・アクセントとして作ってみました 茎ブロッコリー 定番は スティックセニョールというふざけた名前なのだけども(研修生時代 ステックセニョリータと呼んでました) この白いタイプと あと 紫の茎ブロッコリーも実はあるんですね しかして これ 異常なほど 発芽が悪くてあまり作ってはいませんが・・・毎年 いろんな野菜を作るのをチャレンジしますが やはり 味的なことでいえば 定番の 茎ブロッコリーが美味しいですね・・・

 11月に入り 寒さがじわじわとやってきました 朝晩がかなり冷えます そして 太陽が落ちるのがこれまた早いですね すでに 夕方5時は真っ暗です てことは 労働時間が短くなることを意味します 我が農園の作付けはまだまだ終わりません えんどうの種まきをして 来週からは いよいよ 春人参のトンネル栽培が始まります 最後の葉物もあと一本 ・・・・この時期 こんなに ばたばたと畑仕事をしているのは 我が農園だけ・・・すでに 周囲は さつまいもをほりあげて がらんとした状態です いいなあ慣行農家は・・・と 毎年この時期は思うわけですね・・
今日は 畑での構築物などのことで 業者を呼んで見積もり ふー 金が金が金が それこそ 紙切れのように飛んでいきます はっきり言って もう投げやりに近いです・・・そして 本日 なんと! 研修生Aさんが朝一番で・・・
(アイフォーンが壊れました・・)とのこと うー・・・彼女は固定パソコンなどは持っていず 当然 固定電話もありません バイトしながらの生活ですが その連絡なども すべて そのアイフォーン一台でやっているわけですね
 ですがその一台が壊れてしまいました まあ 畑仕事をやっていて 精密機械ですから 防塵・防水使用でなければ 持ちませんわな・・・てことで 僕が少しは援助せねば買えないわけで ふー・・・(しかして高そうだよなー)

 肉体労働・・・・若い頃から 基本 働くということは僕にとっては 肉体労働でした それこそ 肉体労働の極地と呼ばれるような仕事をいくつかしてきました そこで 学歴もなく 希望もなく 世の底辺ではいずりまわる男たちの生態をたくさん見てきました 僕自身 何か人の上に立って 社会的な仕事をきっちりできるイメージは 20代のころより まったくなくて むしろ どう生きていく術を身に着けていけばいいのかまったくわからなくて 悶々とする日々をたくさん過ごしてきました 派遣労働というものもたくさんやりました 24時間3交代制の工場なんかでは とにかく 労働の意味など感じられなくて 時間を守って行く ということ 休まない 目立たない そして 決して プライベートを語らない 社員の方々は神 というのが暗黙の了解です 疲れがたまってきても とにかくも行かねばすぐに 派遣労働の場合 クビになります そんな プレッシャーの中働くと いつしか 自由に働ける方法は何かないか?と模索するようになります まあ そんなことから 農業 というものに入ったのかもしれません・・・
 今は すべての肉体労働の時間が 野菜を作るためです そして ある意味 結果がすべて というその厳しさの中にいる分 雇われているということがいかに楽なのかを実感します 今は 畑を離れて寝ていても 常に 野菜のことが頭から離れることはありません(だってその瞬間でも畑で生きて生育しているわけですからね・・)
 そのプレッシャーというのは 百姓やった人でしかわからないものだと思います それでも あの暗黒の時代よりかは はるかに 今のほうが素晴らしくて 意義のある 肉体労働だと思っています・・・
 体の続く限り これをやっていこうと思っております・・・はい 

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