百姓の詩

春大根間引き 日本のアニミズム的ルーツを探りたい

1月24春大根間引き
今日の写真 春大根トンネル栽培の間引き 春大根の種まきと間引き作業を行う すでに4本目 すでに畑は春モード全開 来週からは 白菜の植え付けも始まり すでに 待ったなしの状態に入る そして じゃがいもの植え付けが始まったら 2015年 怒涛の作付けが始まる ここから 10月まで 走り続けるわけです 少しずつ少しずつではあるけども 顧客を増やして15年 神奈川時代の4倍以上 畑の広さは10倍 作付けも毎年 何割か増しで増やしてきた 今年も野菜の品種も そして 量も増やしていく この戦いは永遠に終わらない・・・

 20代の始めごろに とあることをきっかけにして 精神世界 なるものにどっぷりとはまったことがある その時期には 一通りいろんな世界に首を突っ込んで 10年あまり 最終的には ネイティブ・アメリカンの儀式に精通して サンダンスを踊るところまで行き着いた そして 気づいたときには すでに30代の半ば近く・・・そこで はた! と我に返った様に思ったのですね・・・(いや 祈ってばかりいては 世の中食っていけない 俺も何か自分にしかできない仕事をせねば!) そこから 模索が始まった 遅まきながら 社会人デビューしたわけです それまでは 正直 世の中なんて何の関係もねえ! 自分の内面さえ磨いていけばオールOK! てなことを考えていたわけですが そんな甘ちゃんは 当然 社会の中では何も与えられませんわな そいでもって 農業の世界に飛び込み ひたすらに 働いて どうやったらば 食えるようになるのか?という命題をひたすらやってきました 100円 200円 という地道な稼ぎを積み上げて 毎日 畑を這いずり回り 気づけば 15年・・・専業農家となり なんとか形になってきたのがここ数年であります・・・(ま 農園移転や放射能との戦いもありましたが・・)
 この15年は ひたすら 現実との戦いでした いかにして生き残るのか まさに サバイバルだったし それは今も変わりません そして これからは 畑+飲食店 という形で 農業のスタイルを完成させようというステージの入り口に今年立ちました これからの現実問題は ひたすらに これを邁進していくつもりです 

 そして 今 ふと思うのです あ またゆれ戻しが来るな ということを・・・はい もう少し年を取り 身体が動かなくなってきたらば 今度こそ 心の深いところにもう一度入っていけるのでは と・・・現実との折り合いをつけた後 社会の中で どうにか 自分の立ち位置を確立できたらば 最後にもう一度 心の旅をしたいな とたぶん思うだろうし そうなるでしょう・・・それは 自分のルーツのようなものを探したいということです それは かつての自分だけの魂の追求というものではなく 農 というものをやってきて痛切に感じるのは 日本の中にある 農 を中心としたルーツ 根っこのようなものです 日本のいろんな文化や伝統のその奥底にある アニミズム的な要素 八百神の神々が混沌を織り成す世界 地球というこの惑星の進化の歴史と人類との関係にまで踏み込んだ霊的な世界 たぶん そのあたりにまで 繋がっているのだと思います そこを見たい そこにかつてあったもの かつてこの国が この日本というものが持っていたもの 僕はそこに自分を重ねてみたい と思っています
 結局のところ アメリカ的な欧米系の文化の恩恵を受けて育った我が世代ですが 魂までは売ることはなかったのだと思います ロックを聴いてビートに揺られて青春時代を過ごしましたが すでにじじいの時代には 心に響くものは別のものなのです それは 僕のみならず 今の 日本に生きる人の奥深いところで鳴っているある一定の鐘の音のようなもの 今の若い人の多くはその精妙な かすかにしか聞こえない その何かを聞き分けているように思います そして それは どこから聞こえてくるのでしょうか? それは 大地であり 足元からです
 だからこそ 畑なんでしょう だからこそ 農業なんでしょう というのが 僕の見解です・・・・

 さて 昨日もうまく眠れなかった 今日はうまく眠れるでしょうか? 冬はあまり汗かかないからね・・・混沌の眠りに身をゆだねたいですな・・・ 

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