百姓の詩

レタサイの出荷 雨に打たれる 米所得48万円

9月5レタサイ
今日の写真 出荷の始まったレタサイ 通常 白菜 は秋である10月の出荷 となれば 8月・9月とどうしても葉物関係が少なくなる 夏の葉物といえば 空心菜 モロヘイヤ つるむらさき つるな などなど・・・なんというか まあ 通常の日本古来の柔らかい葉物 という感じではない なので 数年前から このレタサイ というものを作っている 今年はちょっと遅いのだけども 今までで一番早かったのが 8月の終わりには出荷したことがある まあ 黒かんれいしゃなどをかけて栽培するので 手間がかかるけども 今のこの端境期には 重宝する一品だ ・・・・・

 夕方から雨予報だったので 午前中からトップスピードで仕事をこなす しかして ああ・・・昼には雨が降り始める うーむ・・・・最初はぱらぱらだったけども 次第に本降りに・・・・雨が降る そして 大地は濡れる 畑はぬかるむ 体も芯から冷えていく・・・・雨が降ってきて 気にするのは最初だけ どうせ あとでシャワーを浴びるのだ ということなので それが 外か屋内かだけの違いだ ぐらいに思えば どうということはない 雨が降り続ける畑に一人でいるのは 嫌いじゃない 雨が体に打ちつける音がでかければでかいほど 合羽を着込んでいる 心のうちはどんどん 内省的になっていく じっと 内側から 外の世界を静かに見れば 通常の畑や外の世界とは違う何かが見えてくる・・・・だから その瞬間は なんというか気持ちがいいものだ
 時には 雨に打たれることが みじめに感じる時もあるけど みじめさというのは 今の自分を受け入れないところから始まる 自分は 生涯 百姓だ と決めてしまえば それ以上落ちる事はない なんせ それより下の身分はないからね・・・・

 何かの調べ物をしていて ネットで見つけた記事 つい最近のデータだと 日本の米農家の平均所得が 48万円 とのこと・・・・そうか もうそんなレベルなんですな・・・まあ 100万はいってないと思っていたけど とうとう50万を切っているのね・・・・これ 意味がわかりますかね・・・・日本の米を作っているのは そのほとんどが 兼業農家 つまり 専属ではないのですな しかして だいたいが 自前の農地 自前の機械 もちろん 家も自前 という 新規就農者から見れば 天国のようなご身分なわけですな その 選ばれた農家の人が 春から秋にかけて 米を作って 経費を引いた手取りが 48万円 12で割ると 月に4万 ということです・・・・とうとう アルバイトのレベルにすら届いていないという事実・・・・日本の米も地に落ちましたな・・・今 ちょうど収穫期に入った 米だけども 来年 米を作らない田んぼがまた増えていくわけですな・・・しかして 消費者は困ってはいない 米を食べるよりも パンやパスタを食べるのですな 肉を食べて ワインを飲む 食べ物が欧米化してきて 最近の子供たちは手足が長いね・・・・がにまたの百姓である僕からすれば そのうち 名前もきらきらじゃなくて 普通に マイケルとか名乗るようになりますかね・・・・もう 日本の米は 打つ手はないですな 
 僕は今後 飲食展開していきますが 何を言われようが うまい米を出します 永遠にだぜ・・・・

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