百姓の詩

セクシャルバイオレット プロ たる所以は 光なり 

2月5バイオレットマルチ
今日の写真 じゃがいものマルチに今年から導入しました セクシャルバイオレットマルチです(前半は俺の付けたしです) 現代農業という雑誌に掲載されていて これを使って 収量がアップしたとのこと ふーむ・・・まあ こうした資材は 受け売りが半分なのが定説だけども 実際にやってみなければ何もわからないので 自分でやってみる じゃがいも 今までは 株間や肥料分などに神経を使っていたけども 地温 というのはあまり気にしたことがなかったので果たしてどうなるのか・・・・しかして 毎年 いろんな農業資材が出てくるけど このマルチひとつとっても 我が農園でも 細かく分ければ 何種類使っているだろう? 黒 透明 シルバー 白黒 銀黒 緑 そしてこの紫・・・・また 水色ってのもあるらしい・・・そして 使う幅は 95センチ 110 120 135 そして 150
こうなってくると整理も大変だ 資材置き場にところ狭しと並ぶわけです 増えるのは経費ばかりで桜散る・・・・(何の川柳?)

 じゃがいもの植え付けが始まり 今日も朝からせっせとじゃがいも切って畑に植えまくる 農作業というものは 我が農園の場合  先走り です つまり 前半からがんがん飛ばしていけるところまで行って あとは 最後のラストスパートは もう ひたすら 精神力で乗り切る という戦い方です しかして このところの体力の落ち込みはもう 予想を超えていて このやり方が通じなくなってきているわけです アスリートならば 引退 すればいいわけですが 百姓 には引退はありません 引退するときは 誰かにそのまま 畑にトラクターで鋤きこんでもらうときだけです なので 今日は2日目・・・朝からもうへろへろで 体が動かないわけだけども そんなときこそ ひたすらの気力だけが頼り こんなときには 知性など必要はありません 何も考えなくていいから 気は楽なんですな・・・・

 ミスチルのボーカル 桜井君だったと思うけど 昔 インタビューで 東北で大きなコンサートがあったときに 何かの手違いで 自分の新幹線チケットが取れてなくて コンサート終わりの最終の新幹線を 自分で買って帰らねばならない事態になったそうな・・・・駅の構内から乗る新幹線まで周囲には さっきまで大きな会場で一緒だった お客さんだらけで みんな手に手にミスチルのパンフを抱えて いつ ばれるかとひやひやだったそうだけども そんな心配をしているときにふと・・・(ああ 誰も俺のことなんか関心がないんだな・・)と気づいたそうな 舞台に立って照明を浴びて唄う ミスチルの桜井には興味があるけども こうして 帽子とサングラスをして 汗臭いジャージで一人でいる 30代の単なる男には誰も興味を示さない そうふと思えたときに それまで 虚像である本当の自分とはかけ離れた舞台に立つ自分 との距離が取れたような気がしたそうな・・・・

 プロとは 光 を見せなくてはならない 僕が敬愛するミュージシャンの言葉 人間生きていれば いろんなことを抱えて 悩む そして 決してそうした問題はなくならない それを抱えたままステージに立ち 観客に応えねばならない 俺個人の悩みなど 今日来てくれた客には関係がない 俺のヒット曲を聴きに来てくれたわけで 最近冷たい嫁との離婚話のことなど ステージには持ち込めない だからこそ 光 を 放てなくなれば ステージから降りねばならない いつも そのことは頭の片隅にある・・・ 還暦を過ぎたロックミュージシャンは語っていた
 僕も畑に出ているときは 自分のことは考えないようにしている しんどいとか 痛いとか つらい とかは常に関係ない 畑の主役は 野菜 だ 俺は単なる管理人 野菜がすくすく元気に育つことが重要で それ意外は まあ どうでもいい 自分を脇に置いて その仕事を第一義に持ってくることができること それがプロ たる所以だと思う そして それをやり続けること・・・・ いやあ しんどいね・・・・参るね

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