百姓の詩

雪化粧かぼちゃ 失神 天皇のお言葉

8月29雪化粧
今日の写真 栗かぼちゃ が終了となって 雪化粧を初出荷 これだけの量があったにしろ 来年3月までは結局持たない・・・畑に野菜がなくて セット野菜が厳しい うーむ・・・台風と葉境が重なるとなかなかに痛い 早く 秋の野菜が出てこないかと気を揉む

 昨日は出荷場のガレージで作業を終えたのが 夜10時 まだ 晩飯を食べてなかったので適当に何かをかきこんで お腹が満ちてちょっとほっとしてパソコンの前に座っていたはずなのだけども ふと 気づくと 朝であった・・・(泣く) あわてて飛び起きて出荷準備の伝票作業などに取り組む うーむ・・・いつ寝たのかとか全然覚えていない まさに失神するかのように寝たようだ このように 毎年 この9月は 人間らしい暮らしなどなくなる
シャワーすら浴びていない 目つきだけがぎらぎらして とぎすまされていく そう まるで 岩窟王がごとく 何かから逃げるように・・・・この仕事をしていると 3日前のことが思い出せない 今日一日が勝負 という日々は一切過去を顧みない それが かっこいいとか言わないでほしい まるで 毎日が何かに追われているからだけのこと・・・

 数日前のことだったのか・・・久米宏のラジオで 8月に表明された 天皇のお言葉 というものがあったそうなのだけども その全文を朗読していた 僕は初めて聞きました そして 手を止めてじっくりと聞きました ふーむ・・・みなさんは どんな感想をお持ちでしょうかね・・・僕は 久々に深く感銘を受けました 天皇 というものがどういうもので それ自体がなんなのか 僕はよくわかりません 先の戦争のことで 政治的にもかなり ゆがめられたものが多くて きちんと正しい位置づけのようなものを把握するのが 難しいもののひとつだと思います ただ それを念頭に置いても この国に生きる一人の老人という 賢者 の言葉として 僕は何かを受け取ったような気がします それは 日本とは何か 日本とはどうあるべきか というものを 体現すべく身を挺している老人の言葉として僕は受け取りました そして そうあるべき姿を追求してきたことは 何よりも幸せなことであった・・・と 吐露しておられました 痛み入ります・・・・

 よく知らないのだけども たぶん 外国でオーガニックの農業をやったほうがいい と思います アメリカのオーガニック市場は4兆円 オーガニック専用スーパーも乱立しているようです 北欧デンマークでは 有機農業を始めると 初年度から 所得補償をしてくれます 日本では考えられないことです インドから帰ってくる30歳のときに ああ・・・日本に帰らなくてはいけない と思いました なぜ 日本なのでしょう・・・僕は ずっとその時の思いを抱えて農業をやってきました この国で オーガニック農業をやる意味はどこにあるのでしょうか?
少なくとも 僕自身の内側の動機以外には 見当たりません・・・
 (金や地位も上り詰めた人物が さらに自尊心を満たすためだけに組織や国の機関などにしがみついている老人を見るにつけ その醜さと腐敗臭がこの国の中枢をだめにしているんだ! じじいよ 聞け 先の天皇のお言葉を!)

 農 という場所で 僕は 日本の伝統的な何か を見つけたい と思っています そこには今後の日本の行く末を占う 何か があるのではと思っています ネイティブアメリカンの深い知恵 チベットの中にある人類の叡智 それをたまさかほんの少しのぞいたときに思ったのは やはり 日本でした いやいや 日本にもそこそこ何かが眠っているんだということです 僕はそれを見たい この手でじっくり味わいたいと思っています だから 毎日 畑に出ます・・・野菜なくてもね・・・

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