百姓の詩

年貢・・・底を打つ 幻想から解き放て トヨタVS日本の一次産業 百姓一揆

12月30確定申告
今日の写真 さて 年末である 今回の年末は出荷はもちろんするけど 畑仕事はちょっとお休み・・・でもって 事務作業を中心に行う てことで 2017年にかかったすべての経費を抽出する そう 年貢・・もとい! 確定申告の準備ですな この かごの中に入っているものが半年分のレシートである(つまりこれ2杯よ) これを 約12の項目に分けていく 種苗費 肥料費 諸材料費 修繕費・・・などなど 膨大なので 時間がかかる 毎年そうなのだけども なぜ? とか どうしてこんなに経費が・・とか 思考し始めると 気持ちがさつま貯蔵穴よりも深くなるので こんなときは もう ひたすらユーチューブで ライブ音楽をがんがん流しながら 機械的に行う 口を半開きにして 脳を開く・・ビートに身を委ねて 時に拳を上げる 数時間後には 経費がしっかりと項目ごとに分かれているという寸法・・・ 利益 とは何か? 有機農業の世界における 利益 とは 世間一般における 経費 とほぼ同じ意味合いだ つまり やっていければOK というもの 今の僕の生活は 大学生のときよりも 貧相かもしれない すべてを投げ打っているのだ 金も身も何もかもを畑に注いでいる そして それでいいのだ・・・・

 今年 2017年は 底 を打った年だった なんの底なのか? それは 僕が農業という世界に飛び込もうとして 動き始めて 実際の研修に行き 卒業して 会社を作り 挫折して独立して それもだめになり 農園を移転して成田にやってきて・・・と この一連のストーリーの中で 田舎暮らしにまつわる幻想や 有機農業 オーガニック というものの持つ意味合い と この国の現実・・・・年々 一枚また一枚と剥がれ落ちるように 僕の目の前にはらりと落ちて 別の真実がばっくりとその姿をあらわにしてきたのだけど ようやく それが もう底(ボトム)に到着したように思う そう 20年かけて ようやく 幻想から抜け出せたのかもしれない・・・今の僕は かなり 現実的なところに立っている 今更 田舎や農業 というものに関しては ほぼ 何の期待もない ただ 自分のできることをやっていくだけ 極めて リアリステック である(言ってみたかった・・・) 
 同時に 都市ー田舎 このふたつを ようやく 何のバイアスをかけずに 見ることができるようになった気がします それは たぶん好い事だと思います 都市生活者の多くは 大半が都市で暮らしていくのでしょう それはそれで 大変なこともあるでしょうし メリットもあるかと思います 田舎は田舎でこれまた 大変ですが もちろんメリットもあります どちらにも可能性があるでしょうが どちらにもない 僕はそう考えております そう 可能性があるとすれば ミックス させていくこと その際 一方が一方を見るときに 幻想や憧れなどを持っている限り うまくいきません・・・・

 歴史上 この国では 今ほど 第一次産業が軽んじられている時代はないでしょう・・・400年前 侍の給与は石高 で払われました そう 米 です 侍は 米の奪い合いをしていたのですね 百姓の数をたくさんもっていた奴が一番強かったわけです 今の時代 我々は 誰からもほぼ相手にされておりません 産業 という範疇にも入っておりません トヨタ1社 と 農業 漁業 林業など 日本の一次産業をすべて集めても トヨタの方が価値がある 今の日本人の大半はそう考えているのです そして その選択が どこに向っているのか 本当にはよくわかっていないのかもしれません・・・

 (今日もあなたと百姓一揆) 今年 何本かラジオ配信してみた番組のタイトルです(すいません途中で投げてしまいました・・・) 現代における 百姓一揆が必要だと思っています 農業 に携わる人が 真に豊かで 億単位の資金を回し 都市におけるビジネスと肩を張り合うこと 同時に 田舎において 自給的な強みを遺憾なく発揮して ひとつの経済的自給圏を確立すること こうした 両輪が必要です 今更 半農半Xとか 田舎暮らしブーム などと 素人臭いこと言っている場合ではありません その上で 農的な何か? を社会に提示することが必要だ と僕は思っています そして それは 今の日本の社会の根底にあるものを覆す力を持っていると思います 逆に それ以外の方法で 今の日本の社会がドラスティックに(言ってみたかった!)変わる方法はない と いうのが 僕の見立てです・・・・

 2017年が終わろうとしています・・・今年はどんな年でしたでしょうか? 僕はなかなか大変でした そして 来年もたぶん 大変です そして 大変ではない年は たぶん永遠にこれまた来ない というのも真実でしょうよ・・・・(ああ 暴れたい・・・)

 

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