百姓の詩

愛しのじゃがりこサラダ 孤独の自己管理 

cd108b36.jpg「一人きりの寂しさに耐えられても 二人でいることの寂しさには耐えられない」・・・そして 男女の多くは別れ往く・・・どんな掴み?

今日の写真 これは今日の農作業の一こま トラクターを自走して田舎道を走っているときに撮影 何お菓子食ってんだ(これうまくね?) 真面目に仕事しろよ! と 罵倒されそうですが ま こういう時もあります
 4月も半ばに入り 最も忙しい時期に突入 もう待ったなしの農作業が続きます ほぼ毎日何かを植えて 何かの種を播いていきます 今 やっておかないと 季節としての夏は迎えられますが 農家としての夏はやって来ません 必死にならざるを得ない この時期 問題は どうその体力や気力を続けさせるのか になります
 僕のような 農業形態ですと シーズンオフというのは基本的にありません 元旦から大みそかまで 出荷もあり ずーっと畑には10品前後の野菜がなければいけません
ずーっと リーグ戦が続くような感じで 一年が始まり終わっていきますから どこで 息を抜いて どこで休むのかがとても大事になります

 なので 僕が長年やってきた感じだと (今日はオフ!)と心の中で決めます そしてもちろん休めませんので その気分のまま 畑に行き 今日はオフなんだから と 多少だらだらとペースを落として 仕事をします 今日はその日だったのですね お菓子かじりながら トラクターを畑で作業します 気分が乗ってきたら(オフなんですから)歌も大声で歌います 防音装置のない どこまでも声が届く 広大なカラオケルームなんですね

 とても失礼な言い方になると思いますけど 会社でどれだけ残業があり 激務であっても
週に1~2日も休めたり 祭日やお正月やお盆休みで どれだけ 少なくても 年50日以上は休みがあるでしょう それは 僕から見れば 天国です 自分がたとえ ぶっ倒れていて 畑で野菜が枯れそうになっていたとして 快く寝ていられるのか そんなわけはありません 熱で寝込んでいて動けない そんな時に この仕事の本質を知りました 
 
 農業は自営業 自分を管理し コントロールできるのか? それが最終的に問われます
さぼろうが何をしようが 誰も何も僕に言ってくれません 孤独に耐えて 自分を励まし時には 尻を蹴飛ばし 自分を罵倒し なだめすかしながら 営農していきます 
 僕よりも 野菜を作るのがうまい人はいくらでもいるでしょう 僕よりも農業に向いている人はもっといるでしょう でも 最終的には こうした孤独に満ちた自己管理力があるかどうか が 農業で飯を食べる最低条件になります 意外と そのあたりで 僕よりも能力ある人が 脱落していくのをずいぶん見てきました ま それでも 今回の震災のようなことがあれば どうしようもないですけどね・・・ 

3 thoughts on “愛しのじゃがりこサラダ 孤独の自己管理 

  1. 「孤独に満ちた自己管理力」。
    う~~ん、僕は少し欠けているかも。。。

    今年はボチボチモードになっています。

    でも「これを今やらねば!」と強く感じる時は、体が勝手に畑に向かいます・・・。
    自分の中で思いつく「この作業をやらねば」という思いに反して、他の作業に移行している時が多くなりました。

    自己管理というよりも、なんと言いますか?畑の野菜たちに管理された、まさに小作人状態です・・・。
    最近は素直に従うように心がけています^^。
    こんなんでいいのかな?なんて思いながら・・・。
    ははは・・・・。

  2. 会社にいようが、学校にいようが、リタイアして地域社会にいようが、満員電車に乗っているように徹底して孤独だということ。
    これを解きほぐして人と人との活き活きしたコミュニティを再生するには…有機農業を通じた人と人との出会いしかないようです。
    そんなお話を澤登早苗先生(恵泉女学園)から豊富な実例を交えてお聞きしました。

  3. >とく様
    いや 身体が勝手に動く というのが百姓の本来でしょう 素敵なことだと思います ぼちぼちモードで 食っていけるのが最高ですよね
    >森 様
    お世話になります 有機農業は 一般の世界の中でも いろんな面で役に立つことはあると思います 土はいろんなものを結びつけますよね・・・

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