百姓の詩

かぼちゃ雨の定植・・・動くものがありません クリエイティブとノマド的であること

3月27かぼちゃ定植
さて今日の写真 かぼちゃの定植が始まった わが農園の場合 かぼちゃは前半戦と後半戦と大きく分けて植えつけている 前半戦は 今回植えたそうめんかぼちゃに コリンキーやプッチーニそして 栗かぼちゃ 後半戦は 白系の越冬長期貯蔵用かぼちゃ と 早ければ7月の頭から 翌年3月まで途切れなくなんらかのかぼちゃが入る予定だ(ましかしてそううまく繋がらないけども・・) 今年は合計で 600株以上は植え付け予定です・・・ふー長いね
 研修生Aさんが 雨が止まない広い畑を見ながらぼそっと一言(動くものがありませんね・・・) はい 今日のような朝からしとしとと降る天気の時には 畑仕事なんぞする人はいません・・はっきり言って 今日畑仕事をやっていたのは この成田@大栄地区では我が農園だけではないでしょうか・・・他の農家はなぜ雨のとき働かないのか? 答えは簡単です 今日やる必要のある畑仕事がないからです・・・我が農園の場合 どうしても今日やらねばならない仕事は山積みです・・・しかして それは結局のところ 全部はできずに 明日に回り さらに首が廻らなくなるのですね・・・ かぼちゃを植えたわけですが トンネルを張る必要がありまして そのときにはもう 雨がどかどか降ってきました しかして 途中で止めるわけにはいきません・・・研修生Aさんと 必死になって なんとか終了 もう身体は芯までずぶ濡れ・・・・そんなときに 彼女の口から先の一言が出たわけですね・・・・(ま それが有機農業というものですはい)

 さて 僕が個人的に 有機農業をやるにあたり 密かに思っていることが二つばかり・・・(なぜ密かにかって?)
それは クリエイティブである ということと ノマド的であること この二つです もちろん それが達成できているかどうかはわかりませんが 憧れというか そうあったら素敵だな ということになるでしょうか?
 とても 不思議なのですが 農業 という職種は 実は クリエイティブ なものではないことが多いのですね みなさん お仕事されていて あなたのお仕事 クリエイティブですか? と問われて なんとお答えになりますか?
横文字職業だけでなく 創造的な仕事はたくさんあると思いますが それは 職種というよりも その人の立ち位置や 立場などでも大きく左右されるのだと思いますが・・・僕がこの業界に入って いろんな農家さんやらに会ったりしたわけですが だいたいの人が 苦虫を噛み潰したような農家さんというのが大半で クリエイティブ を感じる方というのは めったにいないのですね やはり パーセンテージから言えば 独特のやり方をしている 有機農家さんのほうが多かったと思います しかして ここがポイント・・有機農業を長年やっている方でも もう 初心のなんたるかを忘れて 創造的な取り組みなどどこえやら? というように感じる有機農家も多いのですね 僕も 若い人から見れば そうなのかもしれません・・・3ヘクタール以上を保持して(今年はまた農地を増やす予定ですひえー!) 毎週2回の出荷を休むことなく永遠に繰り返して 毎年 ほぼ同じ野菜を作り続けていく ある意味 単調な日々が続いていくだけのことです・・・だからこそ クリエイティブであるのかどうか?は 常に 自問していく意味があるのだと思います・・・
 そして もうひとつ・・・ノマド的であること・・・いわゆる最近流行の パソコンもってカフェで仕事する というのとは違って 遊牧民的な・・・という意味です 僕は若いころからもともと ふらふらしていた人間 旅先で死ねたら本望 とか本気で思ったこともあります・・・なので 前々回の 写真家・松本紀生氏のような生き方には 心底 うらやましいと思っています・・・(職業選択間違えたのか?しかしてもう手遅れ)
 畑や土地 地域に24時間縛られているのが今の僕です しかして それでありながらも 遊牧民的な自由さ 心のことだけでなく 実際にそうした動きを取り入れた農園経営はできないものか? と最近はとくに 考えるようになってきました やはり 10年越えて いろんな意味で 転換期でもあり 疲れもあるのかもしれません・・・
 飲食店をやろうとしているのも それも一理あるわけですね・・・畑というものを クリエイティブに永遠にやり続けることが可能なのは ノマド的な何か? と取り入れないと たぶん もう僕は持たないのかな という気もしているのですね・・・ま 何がそうなのか? と問われれば 明確な答えはないのですけど・・・ まあ そんな感じです・・・・
 

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